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エディ・マーフィー最大の大コケ作品!?『プルート・ナッシュ』 感想&レビュー

皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは

プルート・ナッシュ 』です!

私は好き度:
オススメ度:
音楽はいい度:
(星5つ満点)

エディ・マーフィー史上最大の大コケ問題作!?
1億ドルの製作費が710万ドルしか回収できなかった!
ゴールデンラズベリー賞25周年最低コメディ賞にもノミネート!
ハリウッド・リポーター誌に「この10年で最大の失敗作」と評された話題作がここに登場!

プルート・ナッシュ 」は2002年公開のアメリカのSF映画です。
2087年の未来を舞台に月面の人気クラブオーナーを演じるエディ・マーフィーがドタバタに巻き込まれるというストーリーになっています。

監督にはトレマーズのロン・アンダーウッド監督。

主演は最も映画界で成功収めたアフリカ系アメリカ人として放送映画批評家協会賞で生涯功労賞も受賞したエディ・マーフィー!

プルート・ナッシュの作品情報

公開日

2003年5月17日

上映時間

95分

スタッフ・キャスト

監督

ロン・アンダーウッド

脚本

ニール・カスバート

出演者

エディ・マーフィー
ランディ・クエイド
ロザリオ・ドーソン
ジョー・パントリアーノ
ジェイ・モーア
ルイス・ガスマン
ジェームズ・レブホーン
ピーター・ボイル
アレック・ボールドウィン

公式サイト

なし

VOD可能サイト

AmazonPrime
なし
Hulu
なし

画像引用サイト:IMDb

 

プルート・ナッシュのあらすじ

2087年、人類は宇宙に進出し、月面には「リトルアメリカ」という都市が作られていた。

エディ・マーフィー扮するプルート・ナッシュは星間密輸業で悪名を馳せた悪党だった。

ひょんなことからプルートはリトルアメリカのしがないバーを引き受けることになる。

それからしばらく経ち、そのバーはクラブ・プルートとなり、月一番の人気クラブとなる。
そこにディーナ・レイクが雇ってくれと飛び込んでくる。

なんだかんだとプルートはディーナを雇い、クラブ経営に勤しんでいた。

ある日、謎の男たちがクラブを訪れ、今すぐ店を売却するように持ちかけてくる。
高圧的なそいつらを追い返し、断固としてクラブを売らないと宣言するプルート。

一旦は帰った男たちだったが、すぐさま武装しクラブ・プルートに襲いかかる。

大事な店が爆破され、命を狙われるようになってしまったプルート。
彼には今やディーナと相棒ロボのブルーノしかいない。
月面を逃げながらなんとか打開策を練るプルートたちだった。

そして次第に判明する敵組織の実情とプルートとの因縁。

月面中を巻き込んだ大騒動が幕を開けるのだった。

画像引用サイト:IMDb

 

プルート・ナッシュのみどころ

100億ドルをつぎ込んだという月面のリトルアメリカは壮大です。
ブレードランナーっぽい雑多とした感じが好きな人も多いのではないでしょうか。
エディ・マーフィーの飄々とした感じも健在で、小気味よく物語が進み、合間合間のコメディも往年の感じです。
そしてこの映画がコケた最大の要因であろう溢れ出るB級映画臭がなんとも言えません。
100億ドルもかかってるのににじみ出てしまうチープな感じが刺さる人には刺さるのではないでしょうか。
SFコメディドラマの傑作、宇宙船レッド・ドワーフ号とかが好きな人はこの映画もきっと好きになると思います。
ストーリーはクライマックスで一捻りあって面白いです。
しかし全体通して安心してみていられる雰囲気で、家でソファーに座りながら深夜に見る映画としては非常におすすめできます。
この映画を見る方にはぜひハードルを下げに下げて見て欲しいです。
そうすれば十分に楽しめる作品には間違いないです。

画像引用サイト:IMDb

 

プルート・ナッシュのネタバレ感想

好きな所

プルートの相棒のロボ、ブルーノがいいキャラしてるんですよねえ。
とぼけたポンコツキャラながら、戦闘シーンでは銃をぶっぱなす頼りになる相棒なんですが、劇中でちょこちょこ変な空気を醸し出すのは何だったんでしょうかね?
主人のプルートがディーナに取られるのを嫉妬してんのかと思いきや、自分は他の女性ロボに熱を上げたりとよくわかんない空気感を出すのが謎でした(笑)
途中でカージャックしたタクシーのAIおっさんもいいキャラしてました。
自分の車を言いように乗り回されて終いには爆発炎上ですからね。
かわいそうですが笑えました。
そのあとAI部分だけ生き残って敵にプルートたちの情報を教えようとして無視されてる所も最高です。
この映画のエディ・マーフィーの吹き替えは山寺宏一さんではなく、下條アトムさんだったのですが、それもまた合ってるんですよ。
山寺さんよりは落ち着いた感じなのですが、それがまたベテランになってからのエディ・マーフィーと合ってるのです。
山寺さんに慣れた方は最初違和感を覚えるかも知れませんが、見てるうちに気にならなくなります。
クライマックスの敵の親玉がプルートのクローンだったってのもSFにはたまにある展開ですが、この映画でそういう展開か〜と少し驚きました。
二人のエディ・マーフィーが入れ代わり立ち代わりもみくちゃになってどっちがどっちかわからなくなるおなじみのやり取りもあって安心です。
クローンプルートがクラブ・プルートのミニチュアを見せつけて、手作りだって明かすところが地味に好きです。
あとこの映画は音楽がいいです!
R&Bの音楽が流れるんですが、それが全部いい感じなのです。

画像引用サイト:IMDb

 

気になった所

冒頭のクラブのダンスシーンのダンスがダサいです。
未来感を出そうとしてるのかも知れませんが、ダサかったっす。
「マトリックス」の公開の3年後に公開された映画にも関わらず、溢れ出るB級特撮臭さはなんでなんでしょうかね?
秘密基地が爆発されるところなんかは90年代の特撮を見てるのかと錯覚するほどです。
あとストーリーラインもパンチがなくて大ヒットはしなさそうな出来栄えなんですよね・・・。
面白いっちゃあ面白いんですが、ハードルを上げて見てしまうと肩透かしを食らう。
そんな映画です。
ラストも大団円で爽やかに終わって良いんですがね・・・。
連続ドラマでこの題材でやったらもっといい感じになってたのでは?
そう思わせる映画でした。

画像引用サイト:IMDb

 

さいごに

エディ・マーフィーのキャリアの汚点と言われたり、この10年で最大の失敗作と言われたりと散々な言われような本作ですが、
フラットな視点で見れば十分に鑑賞できる作品ですし、面白い部分もいっぱいあります。
B級映画好き、駄作映画好きでなくても楽しめる人は大勢いると思います。
深夜にテレビをつけてたまたまやってたら嬉しい映画です。
ぜひ皆さんには優しい目線で見てあげてほしいです。

画像引用サイト:IMDb

華々しい成功を収める映画の影にはこういったひっそりと消えていってしまう作品もあるのです。
たまにはそういったところにもスポットライトを当ててみたら新たな発見があるかも知れません。

それでは皆さんまたお会いしましょう!