皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『マトリックス リローデッド』です
私は好き度:
オススメ度:
グラサン度:
(星5つ満点)
「マトリックス・リローデッド」は「マトリックス」(1999)の続編として2003年に公開されたSFアクション映画です。
前作で救世主として覚醒したネオが人類最後の砦である「ザイオン」を守るため機械文明と戦う!!
残された時間はあと僅か!果たしてネオたちの戦いの行く末は・・・。
という物語となっており、「マトリックス」三部作の最終章「マトリックス・レボリューションズ」へと繋がる作品です。
この作品はアメリカで公開初日に4250万ドルもの興行収入を記録し、当時の新記録を樹立しました。
ちなみにその前の1位は「スパイダーマン」(2002年)
また、この映画はユダヤ教、キリスト教、イスラム教に関連した話題が多いことからエジプトでは上映禁止となったそうです。
画像引用サイト:ワーナーブロス公式サイト
・作品情報
公開日
2003年6月7日
製作国
アメリカ合衆国
上映時間
138分
スタッフ・キャスト
監督
ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
脚本
ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
製作
ジョエル・シルバー
出演者
キアヌ・リーブス
ローレンス・フィッシュバーン
キャリー・アン・モス
ヒューゴ・ウィーヴィング
モニカ・ベルッチ
ジェイダ・ピンケット・スミス
公式サイト
視聴可能サービス
マトリックスリローデッドが試聴できる動画サービス
あらすじ
ネオはトリニティが死んでしまう悪夢に悩まされていた。
マトリックス内の拠点をエージェントたちに襲われたネオたちは命からがらネブカドネザル号に逃げ帰ることができた。
グループのリーダー格であるモーフィアスは作戦司令官のロックの命令を無視し、人類最後の砦「ザイオン」へと帰投する。
人類と人類を支配する機械たちとの戦争も最終局面を迎えようとしていた。
ネオはマトリクス内でネオたちに預言を与えてきたオラクルという女性からの呼び出しを受ける。
彼女からキーメイカーを探して機械側の中枢である「ソース」へ行きなさいと告げられる。
しかし、ネオはそうすればトリニティは死ぬことになると直感する。
トリニティかザイオンか、残酷な選択肢を突きつけられたネオは一体どうするのか。
ザイオンへは25万もの敵兵器群が迫っていた。
残された時間は少ない。
そして、明らかになる「救世主」の本当の意味、そして戦争の本当の目的とは何なのか─。
画像引用サイト:ワーナーブロス公式サイト
みどころ
前作よりも豪華にパワーアップしたアクションシーンは今見ても一線級だと言えます。
特に、大量に出現するエージェント・スミスとの格闘戦はマトリックス・リローデッドを象徴するシーンと言えるでしょう。
物語の謎も更に深まり、終盤で解き明かされるネオたちの運命には誰もが驚かされることでしょう。
神話的、歴史的なモチーフも各所に用いられ世界観の深みも一層増しています。
また、吹替版も豪華声優陣が使われており満足度の高いものとなっております。
主人公のネオには小山力也氏、モーフィアス役には玄田哲章氏など実力派が揃っており吹き替えで見るのもおすすめです。
ちなみに吹き替えにはフジテレビ版というのも存在し、フジテレビで放送したときの声優が違うバージョンも存在するそうです。
その声優陣も森川智之氏、内海賢二氏、戸田恵子氏、大塚芳忠氏と言った甲乙つけがたい豪華さです。
コチラのバージョンは「マトリックス トリロジー 4K ULTRA HD& HD デジタル・リマスター ブルーレイ」に収録されているそうです。
ネタバレ感想
ここから先はネタバレを多く含みますのでご了承ください
好きな所
好きなシーンではやはり大量のエージェント・スミスとの大立ち回りは外せませんよね!
まるでゲームの「三國無双」などの無双シリーズのような大量の敵をバッタバッタとなぎ倒すシーンは眼福ものです。
ここでネオは棒を使って戦うんですが、私は棒術ってなんか好きなんですよね。
「突けば槍 払えば薙刀 持たば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」
とは杖術の言葉なんですが、
棒を使った武術って一見地味に見えますけど、なんか奥深い感じがして一種のロマンを私は感じるのです。
もっと創作作品で扱ってほしい武術の一つです(笑)
格闘ゲームの「ザ・キング・オブ・ファイターズ」でもビリー・カーンが私は一番好きです(笑)
そしてなんと言ってもエージェント・スミス!
彼の再登場には沸き立ちましたよね。
裏の主人公と言ってもいいくらいマトリックスシリーズでは大活躍?しています。
機械側からの呪縛から解き放たれ、人類にもマトリックスにも危険な存在となった彼から目が離せません。
あとマトリックスシリーズといえばそこここに散りばめられた神話的モチーフですよね!
私も厨二病真っ盛りの頃はいろんな神話のエピソードを漁ったりしたものです。
この映画にも有りすぎると言ったくらいにそういった心そそられる哲学的、宗教的なエッセンスが溢れています。
そういったマトリックストリビア的なものも漁っていて楽しいので、その辺は後述したいと思います。
画像引用サイト:ワーナーブロス公式サイト
気になった所
イチャラブシーンが長過ぎる!!
ネオとトリニティがイチャイチャしすぎて目に毒です(笑)
また、途中に挟まれたエロティックなダンスシーンも長過ぎます(笑)
こういった表現に力を入れているということはおそらく物語的には大事な意味を持っているのでしょう。
でももうちょっと控えめにして頂けたら嬉しいかなぁと(笑)
あと、哲学が過ぎる!!
いくら哲学や神話が好きな私でもこうモチーフだらけにされたり、意味深な問答だらけにされたら頭が持ちません(笑)
そういった小難しい話されてもビュンビュン飛び跳ねるアクションを見たら忘れてしまいます。
まぁ、小難しい話なんか理解しなくても十分楽しめる作品なので良いんですが。
画像引用サイト:ワーナーブロス公式サイト
マトリックストリビア
マトリックスといえば宗教的、哲学的モチーフ!
ここではその一部だけでも紹介したいと思います!
○主人公の名前でもある「ネオ(NEO)」は新しいという意味の言葉ですが、この文字を入れ替えると「ONE(一つ)」という文字になります。
英語で「The ONE」とはイエス・キリストのことを指し、救世主のことを表しているそうです。
○最後の砦である「ザイオン(ZION)」はシオンを意味し、キリスト教やユダヤ教、イスラム教の聖地であるエルサレムを示しています。
○ネオたちの乗る船「ネブカドネザル」は新バビロニア王国の2代目の王様のネブカドネザルⅡ世を意味しているそうです。
ちなみにこの王様は失われたバビロン王国の領土を奪還しバビロニアを再建したり、
ユダヤ人たちを強制移住させるバビロン捕囚を行ったりした宗教的にも歴史的にも意義深い王様です。
○サイファーの裏切りもキリストを裏切ったユダがモチーフでしょう。
ちなみにサイファーは神を裏切り堕天した「ルシファー」が由来らしいです。
○ネオの死からの復活はキリストの復活と再臨のオマージュかと思います。
人間から神に近いものになるためには死からの復活が不可欠です。
前作でもそうでしたし、今作でも意識不明となり、次回作で目覚めて真の救世主となるのでしょう。
○物語終盤でネオは6番目のアノマリー(異常個体)だと言われます。
これが7番目だったら7は神の数字を意味し、完全な救世主となったのかも知れません。
しかし、これは足りない何かを足せば7になるということです。
足りないものを補ったネオは完全な救世主として目覚めるのかも知れません。
それは、今作ラストからの復活なのか、トリニティなのか、
はたまたネオと同じく今作で死から復活したエージェント・スミスなのかはわかりませんが。
○物語に登場する「グノーシス号」はキリスト教異端のグノーシス派を表しています。
グノーシス派は「我々のこの世界は悪の神によって作られた虚構の物質世界であり、我々はこの世界から覚醒し真実の世界へ向かわなければならない」といった教義を持っています。
この構造、マトリックスの世界と似ていると思いませんか?
○「マトリックス」にはネオのパスポートが出てきます。
そこに記されたパスポートの有効期限の日にちは
「2001年9月11日」
そう、アメリカ同時多発テロが起きた日付なのです。
偶然の一致とはたびたび私達を戦慄させるものがありますよね・・・。
画像引用サイト:ワーナーブロス公式サイト
さいごに
次回、いよいよマトリックスシリーズのラストである「マトリックス・レボリューションズ」がやってきます!
この映画を見たからには最後まで付き合うしかありませんよね?
ぜひこの映画を見たらすぐに「マトリックス・レボリューションズ」をご覧になってほしいです!
興奮冷めやらぬ中みるネオたちの戦いの行く末を見守ろうではありませんか!
画像引用サイト:ワーナーブロス公式サイト
人類か、愛か、あなたならどちらを取りますか?
それではみなさんまたお会いしましょう!