映画

『クール・ランニング』

皆様こんにちは、はまさんすーです

今回ご紹介するのは

『クール・ランニング』

です

「クール・ランニング」は1993年に公開されたアメリカのスポーツコメディ映画です。

監督は「ナショナル・トレジャー」や「MEG ザ・モンスター」などを監督したベテラン、ジョン・タートルトーブ監督です。

この映画は、南国であるジャマイカから男子ボブスレー4人乗りのチームが、

カナダのカルガリーで開かれた1988年のオリンピックへ初出場したという実話を基に制作されました。

フィクションのエピソードが追加されたり、登場人物は全て架空のものへと置き換わっていたりしているそうです。

この記事の目次(タップして読みたいところへ)

あらすじ


1987年、ジャマイカで、翌年に控えたソウルオリンピックの陸上男子100メートル代表選手選考会が開かれていた。

(1992年までは夏季と冬季の五輪は同年に行われていた)

100m走の金メダリストの父親を持つデリースは優勝候補の筆頭と目されていた。

その頃、街では手押し車のレースが開かれており、デリスの親友でもあり、

この競技の防衛王者でもあるサンカが出場していた。

大盛り上がりの中、手押し車レースが始まりサンカは奮闘するも、

道を踏み外し、屋台に突っ込んで自滅してしまう。

そして代表選考レースも始まり、激しい先頭争いをするデリスだったが、

隣のレーンの後輩であるジュニアの転倒に巻き込まれてしまう。

夏季五輪出場への夢が絶たれた彼だったが、選考委員会の部屋で1枚の写真を見つける。

そこには金メダルを首に下げた父親と、一人の白人男性が写っていた。

聞くところによると彼は、ボブスレーで金メダルを獲得したアメリカ人、アービングという男で、

そのアービングは、現在この街のプールバーに入り浸っているとのことだった。

そこでデリスは閃くのだった、ボブスレーで冬季五輪に出場し、金メダルを獲得しよう、と。

肥え太り、見る影のなくなったアービングを無理やりコーチに引き込み、

手押し車元チャンピオンのサンカを仲間に引き入れます。

そして、仲間を募集する彼ら。

集まった人たちにボブスレーの説明をするのだが、事故の映像にドン引きし、帰っていく彼ら。

残ったのは、選考会で転倒に巻き込んだ張本人のジュニアと、

デリスと共に巻き込まれた男の一人であるユルだけだった。

ガタガタのチームメンバーと、オンボロのソリ、そして雪の降らないジャマイカでの彼らの奮闘が今始まるのだった。

この映画の魅力はなんと言っても、その陽気さです。

ジャマイカということもあって、随所にレゲエのナンバーが流れ、南国の空気が映画全体を覆っています。

雪の降らない国から、冬季五輪を目指そうという発想がまず凄いですよね。

そしてそれを実現し、本当に出場してしまったというのですから、事実は小説より奇なり、を地で行ってます。

脚色や、誇張などはあるのでしょうが、現実にジャマイカからボブスレーで出場したという事実は変わらないのですから、

素直に尊敬できますし、そのチャレンジ精神は見習っていきたいものです。

また、この映画がヒットしたことから、実際のジャマイカチームは国の資金援助を受けてから、

2002年のソルトレイクオリンピックまで5大会連続出場していたそうです。

それ以降は出場から遠ざかっていたそうですが、2002年当時の選手が現役復帰し、

世界中からの寄付金も得て12年ぶりに2014年ソチオリンピックに出場したそうです。

ジャマイカのボブスレーといえば、下町ボブスレーの話題もありましたが、

それには触れない方向で行きたいと思います。

スポンサーリンク




ここからネタバレ注意!


ジャマイカには練習設備もないため、丘の上からソリもどきに乗って滑る練習をしていた彼ら。

コーチの元、毎日のように練習する彼ら。

はじめはダメダメだったのが日増しに形へとなっていき、段々とタイムも伸びていきます。

また、冬季五輪の寒さに慣れさせるためにアイス車の中に押し込むといったことまで練習し、

できることは何でもしていました。

ある日の練習で、スピードが出すぎて、彼らはパトカーに激突してしまいます。

ボブスレーの練習をしていたと釈明する彼らでしたが、警官たちに大笑いされてしまうのでした。

現に、彼らは五輪会場へ行くお金にも困るほど、資金面でも苦労していたのです。

なんとか資金を捻出しようと、委員会に駆け寄っても、恥を晒すだけだと断られます。

メンバーがそれぞれ特技を生かしてお金を稼ごうとするのですが、まだまだ足りません。

しかし、そこに、ジュニアが大金を抱えてやってきます。

なんと、彼は父親の車を勝手に売り飛ばして稼いできたのです。

100m走選考会のときのお詫びだという彼に、メンバーの結束はより固くなりました。

試合用のソリも用意できないまま、彼らはカナダのカルガリーへと飛び立ちます。

初めて痛感する極寒の寒さに彼らは耐えられません。

服を買い込み、厚着をしてなんとかしのいだ彼らは、予備登録へと向かいます。

そこで彼らは、アメリカチームから練習用の中古のソリを安値で譲ってもらえることになりました。

そのソリで練習へと行く彼ら。

まともに氷上を歩くこともできず、練習でもボロボロの彼らは、現地で嘲笑され、新聞でもボロクソに書かれ、

コーチが昔、不正をして金メダルを剥奪されていた事実も暴かれてしまいました。

その上、サンカとジュニアとユルは飲みに行った酒場で、他国の選手に侮辱され大喧嘩をしてしまいます。

コーチの取り成しでなんとか場を収め、逆に気合を入れられた彼ら。

翌日の練習へ向け一層に団結するのでした。

そして、猛練習の末、なんとか予選の基準タイムを満たした彼らは、ソリをジャマイカカラーに染め、

名前を「クール・ランニング」へと改めるのでした。

しかし、予期せぬ出来事が彼らを襲います。

競技委員会が彼らに失格を言い渡したのです。

その理由は「国際大会への出場記録がないから」でした。

コーチであるアービングがここで立ち上がります。

競技委員会へと乗り込み、自分が原因ならば俺だけを罰しろ、

彼らには何の罪もないと、必死に食い下がります。

彼の必死の主張が実り、彼らは本戦出場の権利を得たのでした。

そして迎える本戦1日目、彼らは大緊張に見舞われ、

焦った彼らは、強豪のスイス代表を真似しようとします。

しかし、慣れないことをしたせいか、結果は惨憺たるものでした。

そして、彼らは自分らしく行こう、と決意するのです。

スポンサーリンク




本戦2日目、レゲエを歌いながら入場し、クールランニングの掛け声で彼らは見事な記録を残します。

もはや、会場も、観衆もみんな彼らを応援していました。

その夜、デリスはコーチに過去の不正のことを尋ねます。

尋ねられたコーチはデニスに答えるのでした、勝ち続けていると負けが許されなくなる。

金メダルよりも大事なものがある、ゴールしたあとにわかるさ、と。

金メダルへのチャンスを残して迎えた最終日、彼らは素晴らしいスタートを切ります。

しかし、その途中、ソリが激しく揺れ出します。

ああ、なんということでしょうか、彼らのソリはスピードに耐えきれず、金具が壊れてしまったのです。

激しく転倒した彼らでしたが、なんとか起き上がり、彼らはソリを担いでゴール目指します。

会場全体からは彼らを応援する声、彼らに反感を抱いていたジャマイカの人たちでさえ、彼らを必死に応援します。

金メダルよりも大事なものを得てゴールした彼ら。

物語は彼らが抱き合い、金メダルよりも大事なものを得て、大団円を迎えるのでした。

事実を基にしたスポーツ映画ものにハズレはないと私は思っています。

競技に人生を賭け、偉大な記録や、記憶に残る偉業を成し遂げるスポーツ選手たちは美しいとは思いませんか?

その裏では血反吐を吐くような苦行や、妬み嫉み、不正への誘惑、

全てを乗り越えて成し遂げられる業績はまさにロマンです。

そんなアスリートたちはすごいなあ。ぼくはとてもできない。

自分にできないことをやってのける彼らには畏敬の念を覚えます。

もちろん、お金や名声のためにやっている人たちもいっぱいいることでしょうし、

その競技が好きで、自己実現を目指してやっている人もいっぱいいることでしょう。

そんな彼らの生き様に私達は魅了され、スポーツ観戦してしまうのでしょうね。

この「クール・ランニング」も、最後彼らは、金メダルを獲得することは叶わなかったですが、

それ以上に、人々の心に残る活躍をし、語り継がれていくような存在になることができました。

まぁ。実話との相違点もいろいろあるみたいですが、例えば、

最後のソリの転倒はソリの不具合ではなく、単なる技術不足だったらしいとか、

ソリを担いでゴールしてないとか・・・、そんなのは些末事なのです。

そんなもので彼らの成し遂げた偉業は霞まないのです。

雪のないジャマイカからボブスレーチームが出場したという金メダルよりも大事な事実は不動なのですから。

私がこの映画で一番好きなのは、彼らが歌うボブスレーの歌です。

日本語吹き替え版でしか見たことがないのですが、

「できた、できたよ、できましたジャマイカ初のボブスレーチーム♪」という歌が今でも頭にこびりついています。

DVD版やテレビ版などで訳が違うかもしれませんが、みなさんも観終えたあとは、口ずさみたくなること請け合いです。

あなたはもう人生の金メダルを手に入れましたか?

私はまだです・・・。

それでは皆さんまたお会いしましょう。