映画「か」行

罪と生活 「岸辺露伴は動かない『懺悔室』」

この記事の画像引用サイト:岸辺露伴は動かない『懺悔室』公式サイト

皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは

「岸辺露伴は動かない」OVA「ザ・ラン/懺悔室」」です!

私は好き度
オススメ度
懺悔室って怖い度
(星5つ満点)

「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の登場人物、漫画家の岸辺露伴を中心として展開するスピンオフ作品のOVA第2弾!

好奇心の塊で不敵な男、岸辺露伴が経験した奇妙な物語をオムニバス形式でお送りするこのシリーズは

「ジョジョ」を読んだことのない方でも十分に楽しめる作品となっています。

岸辺露伴が好奇心で入ってしまった懺悔室で語られる恐ろしいエピソードとは一体何だったのか

美麗なアニメーションとともに楽しみましょう!

 

岸辺露伴は動かない「懺悔室」の作品情報

発売日

2020年3月25日

上映時間

25分

スタッフ・キャスト

原作

荒木飛呂彦

監督

加藤敏幸

脚本

加藤敏幸

出演者

櫻井孝宏
高橋広樹
樫井笙人
梶裕貴
高木渉
能登麻美子

公式サイト

http://jojo-animation.com/ova/rohan/

岸辺露伴は動かない「懺悔室」のあらすじ

カフェでお茶をしていた岸辺露伴は友人の広瀬康一に頼み事をされていた。

それは今度ある仕事でイタリアに行くことになった自分にイアリア語を話せるようにしてほしいというものだった。

岸辺露伴はその頼みを聞く前に広瀬康一に自分がイタリアで経験したエピソードを聞かせるのだった。

そのエピソードとは岸辺露伴が怪我をして連載を中断せざるを得なくなった時、休載期間を使ってイタリアのヴェネツィアに取材に行ったときのことだった。

イタリアのとある教会に赴いた岸辺露伴はそこで懺悔室を見つける。

彼は取材を言い訳に自分の好奇心を満たすために懺悔室の内部へと入り、調査を始める。

すると向かいのブースに誰かが入り、告解を始めようとするではないか。

岸辺露伴が入ったブースは信者用のものではなく、神父が入り懺悔を聞くためのブースだったのだ。

岸辺露伴はこれ幸いに、見知らぬ信徒の告白を聞くことにしてしまう。

しかし、その信徒の告白は彼の想像を絶するものであった──

岸辺露伴は動かない「懺悔室」のみどころ

このエピソードは岸辺露伴の活躍は殆どありません。

しかし、だからこそ、物語は計り知れない緊張感に包まれ、懺悔を聞く私達も岸辺露伴と同様に固唾を呑んでその話に耳を傾けることになるのです。

そしてその話の顛末には背筋が凍る思いがします。

見終わった後には、質の良い短編ホラーを見たかのような気持ちになること請け合いでしょう。

「トワイライトゾーン」や「グースバンプス」が好きだった方にはたまらない作品となっています。

ちなみに、原作は1997年に週刊少年ジャンプに特別読み切りとして掲載されました。

20年以上の時を経てアニメ化されましたが、それでもなお古びていません。

アニメーションも非常に豪華で陰影がうまくつけられており、原作で感じたサスペンスがそのままに味わえます。

 

岸辺露伴は動かない「懺悔室」のネタバレ感想

好きな所

私は原作が掲載された時にこのエピソードを読んでおり、ページをめくるのが本当に怖かったのを覚えています。

浮浪者の怨念が足元にすがりつく絵は心底怖かったです。

そしてそこからのこの結末には度肝を抜かれました。

まさか替え玉を用意していたなんて!

しかも、替え玉と浮浪者の亡霊の両方から追われる羽目になっているなんて想像もできないですよね。

亡霊とポップコーンを使ってあんな熱いバトルを繰り広げていたのが替え玉選手だったとは、替え玉君すごい頑張ったんだなぁと感心してしまいます。

咄嗟にポップコーンに火をつけて鳩を追い払うあの機転は見習いたいものです。

そして岸辺露伴の締めの言葉には考えさせられるものがありました。

告解者のしたことは確かに悪いことですが、彼の呪われてもなんとか生き抜こうという前向きなパワーには確かに尊敬すべき点はあります。

ただ、替え玉男は非常に気の毒ですが・・・。

気になった所

替え玉が効く怨念っていうのがちょっとかわいらしいですよね。

見た目が似てれば良いっていう結構アバウトな判定システムです。

怨念なんだからもっと魂とかで判定するんじゃないのかって思っちゃいます。

あと、人の首が飛ばされた現場を娘が見てトラウマになっていないかが心配です。

娘も替え玉男にかなり懐いていた様子だったので、いつから入れ替わっていたんでしょうかね?

かなり前からこの時のために入れ替わっていたんじゃないでしょうか。

気になります。

それでも生きていく

幸福の絶頂に命を刈り取りに来るという設定は、作者の荒木氏が父や祖父から言われた

普段、人を欺いて生活していると一番幸福なときに罰が当たるぞ」

という戒めの言葉が参考になっているそうです。

そして荒木氏は、それでもへこたれない主人公が好きと述べたそうです。

人生には間違いや失敗が付き物です。

それに対していつまでも立ち止まっていては成長はありません。

罪を犯そうとも、何者をも儀性にしてでも生き残るという主人公の強い意志は見習うべきところがあるのかもしれません。

たとえ将来、地獄の罰を食らうことになったとしてもね・・・。

それでは皆さんまたお会いしましょう!