皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『マーズ・アタック!』です
私は好き度:
オススメ度:
頭がパーン度:
(星5つ満点)
はまさんすーから一言
「ラブアンドピース!」
「マーズ・アタック!」は1996年に公開されたアメリカのSF映画です。
監督は独特な世界観を持つことで有名なあのティム・バートン監督。
出演者はこれまた癖のあることで有名なジャック・ニコルソン!
他にもピアース・ブロスナンや、グレン・クローズ、サラ・ジェシカ・パーカー、
マイケル・J・フォックス、ナタリー・ポートマンなどとーっても豪華なメンツが揃ってます。
しかし、中身はすごくB級でナンセンスなのです・・・。
この映画は1962年に発売されていたトレーディングカード「マーズ・アタック」を原案に作られたらしいです。
火星人襲来を不条理ギャグのように描き、B級映画へのオマージュたっぷりに監督の趣味が詰め込まれたような映画となってます。
公開当初は批評家たちには酷評されたらしいですが、今でもカルト的な人気があるアクの強い映画の1つです。
あらすじ
アメリカ、ワシントンDCのホワイトハウスにいるデイルの元にNASAから宇宙人が地球に迫っているとの報告が届きます。
政府では緊急会議が開かれ、将軍や広報官、専門家の教授などが火星人が有効的かそうではないかで揉めに揉めていました。
専門家のケスラー教授は高度な文明を持っているので有効的に受け入れるべきだと主張。
軍部のデッカー将軍たちは武力で追い返すべきだと主張します。
世間体を気にする大統領は火星人を大々的なセレモニーで迎えることに決めます。
宇宙人接近のニュースはアメリカ中を駆け巡り、各地ではこの話題で一色になります。
ラスベガスのカジノ経営者のランドはこれはビジネスチャンスだと立ち上がり、
妻のバーバラは火星人崇拝の怪しいセミナーに入会してしまいます。
カジノで働くボクシングの元世界チャンプのバイロンは離婚して別れ別れになった家族との再会を楽しみにしていました。
トレーラーハウスに住むノリス一家の長男ビリーは火星人退治のために軍に志願し家族から称賛される一方で、
弟のリッチーは気の弱さから家族から邪険にされていました。
アメリカ中が異星人に湧く中、テレビキャスターのナタリーはケスラー教授にインタビューをしていました。
その放送中、突然電波ジャックが起き火星人たちがテレビ画面を乗っ取ります。
むき出しの脳みそに飛び出した眼球で小柄で気味の悪い火星人の姿に人々は唖然となります。
気味悪がる人々がほとんどの中、セミナーの人々は火星人たちを崇拝するのでした。
火星人は謎の言語で語りかけてくるのですが誰一人理解できるものはいませんでした。
急遽開発された言語翻訳機で解析してみてもメチャクチャな文法でなにを言ってるのかわからずじまいだったのです。
そしてラスベガスの砂漠で火星人歓迎のセレモニーが開かれるのでした。
そこには多くの報道陣と軍関係者、見物人たちが集まっていました。
宇宙船から火星人たちが降り立ち、大統領がホワイトハウスからモニターで眺める中セレモニーは開かれます。
将軍と火星人が友好宣言をしようとしたその時、1羽の平和を願う鳩が放たれます。
その瞬間、火星人は鳩を光線銃で撃ち殺し、虐殺を始めるのでした。
集まった軍人たちや報道関係者、見物人たちはどんどんと殺されていきます。
光線銃に撃たれた人間は一瞬で骨になってしまうのです。
将軍や、軍に志願していたビリーたちもあっさりと死にます。
必死の抵抗も虚しく、火星人たちはテレビキャスターのナタリーと愛犬のポピーをさらって去っていきます。
モニター越しに見ていたデイル大統領は茫然自失となってしまい、周囲では徹底抗戦の声が上がります。
一体人類はどうなってしまうのか!乞うご期待!
マーズ・アタック!の見所!
この映画の見所はなんといってもそのチープさです(笑)
公開当時でも安そうなCGが使われていたり、まさに絵に描いたような宇宙人の姿には笑ってしまいます。
ストーリーも荒唐無稽でいきあたりばったりな感じが最高です。
滑稽な火星人たちとジャック・ニコルソンたちが並んでいる姿は違和感しかありません(笑)
ジャック・ニコルソンがいいんですよねえ。胡散臭さ全開で。
大統領とカジノ王の1人2役やってるのですが、彼の存在感はバッチリです。
教授役のピアース・ブロスナンも007で見せた妖しさとは全く違う怪しさで、いい味出してます。
劇中で破壊されるホテルは実際のラスベガスの廃業したホテルを爆破したらしく、
B級映画ってレベルじゃないスケールの大きさです。
また、劇中で「ゴジラ」が出てくる場面があるのですが、監督のティム・バートンがゴジラの大ファンだからでしょうね。
ちなみに引用されたゴジラの映像は「ゴジラVSビオランテ」の物らしいです。
ここからネタバレ注意!!
火星人を全面攻撃すべきだと声が上がる中、ケスラー教授はあれは鳩のせいだからやり直そうといいます。
弱気な大統領は火星人に友好的なメッセージを送信するのでした。
そのメッセージをあざ笑う火星人たちは誘拐してきたナタリーと犬のポピーで悪ふざけをしていました。
なんとナタリーとポピーの頭を入れ替えてしまったのです。
頭だけナタリーで体は犬になってしまったナタリー。
アメリカはホワイトハウスに火星人たちを招き、和平会議を開きます。
議場に登壇した火星人たちは案の定、容赦のない皆殺しを始めます。
デッカー将軍たちがすかさず反撃しますが、火星人は今度はケスラー教授をさらっていってしまいます。
さらわれたケスラー教授は宇宙船の中で犬の体になったナタリーと再会します。
2人は互いに好きになっていたことを告白し、見た目にとらわれない真実の愛を発見するのでした。
その夜、女好きの広報官が妖艶な女性をホワイトハウスに招き入れてしまいます。
しかしそれは変装した火星人で、大統領を暗殺に来たのでした。
駆けつけた警備達によって大統領はなんとか助かり、火星人を初めて殺すことに成功します。
仲間を殺された火星人たちはブチ切れてしまいます。
地球に全面攻撃を始める火星人たち。
ホワイトハウスも火星人の総攻撃を受けます。
その頃ラスベガスも火星人の攻撃を受け、カジノ王ランドはあっさりと殺されます。
バーバラとバイロンは飛行機で逃げることにします。
そこに同じく宇宙人に襲われていた歌手のトム・ジョーンズも加わり、飛行場へと向かいます。
大統領はホワイトハウスの秘密基地に避難し、火星人への核攻撃を決定します。
虎の子の核ミサイルを発射し、火星人を殲滅しようつするのですが、バリアーによってあっさりと防がれてしまいます。
切り札の核兵器も通用せず、ついに人類には打つ手がなくなってしまいます。
破壊されるアメリカや世界各地のモニュメント。
もう世界滅亡のカウントダウンは始まってしまいました。
その頃バイロンたちは火星人に囲まれていました。
そこでバイロンは自分が囮になろうと、素手で火星人に立ち向かっていくのでした。
バイロンは見事に素手で火星人の腕自慢を倒すものの他の火星人に囲まれて絶体絶命に陥ってしまいます。
一方で、カンザスではトレーラーハウスの冷遇されていた次男坊のリッチーが祖母を救おうと老人ホームに向かっていました。
祖母のフローレンスは老人ホームでヘッドホンで音楽を聞いていて騒ぎには気づいていなかったのです。
急いで祖母を連れ出そうとしたリッチーはヘッドホンのコードも引き抜いてしまいます。
そこで大音量で流れたのは昔の名曲「インディアン・ラブ・コール」という曲でした。
その瞬間、その曲を聴いた火星人たちの頭がパーンと爆発して死んでしまうのです。
危機を脱し、逃げ出すリッチーとフローレンスたち。
ホワイトハウスの地下では大統領が火星人たちに追い詰められていました。
なんとか乗り切ろうと火星人たちの説得を試みる大統領。
すると、火星人たちが感銘を受けているようではありませんか。
これはイケる!と思い、火星人と熱い握手を交わした瞬間、大統領はあっけなく殺され、
火星人の旗が彼の死体で掲げられました。
火星人の弱点を掴んだリッチーはラジオ局でさっきの曲を世界に発信します。
次々と破裂していく火星人たちの頭。
絶体絶命だったバイロンもそれによりなんとか九死に一生を得ます。
宇宙船で撤退しようとする火星人たちでしたが、音楽の力には勝てず墜落していきます。
ケスラー教授とナタリーの乗った船も墜落していき、彼らはキスを交わし愛を確かめながら死んでいくのでした。
人類は、音楽は火星人に勝ったのです。
戦いが終わり生き残ったことを喜ぶ人々。
ホワイトハウスでは大統領の娘がMVPの活躍をしたリッチーとフローレンスに勲章を授与していました。
大統領の娘といい感じになるリッチー、家族の元へ帰るバイロン。
そして生き残ったトム・ジョーンズが歌うエンディングが流れる中、映画は終了していきます。
マーズ・アタック!感想
火星人たちが暴れまわるシーンは彼らのビジュアルも相まってほんとに憎たらしいです(笑)
ナタリーの頭を犬の体に移植したシーンとかもう倫理的にめっちゃアウトですよね。
でも最後、歌の力で戦いに勝つっていうのはいいですよね。
アニメ「時空要塞マクロス」とかでも歌の力で戦いを克服していくというのはあるんですが、
直接的に歌で相手の頭を破壊するっていうのがなんともアメリカ的ですよね。偏見ですが(笑)
社会風刺的な要素も多く散りばめてあるのですが、そんなものは気にせず肩肘張らずに楽しめる作品です。
宇宙人が本当に来訪した時あなたは受け入れますか?拒絶しますか?
それではみなさんまたお会いしましょう。