皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『WALL・E/ウォーリー』です
私は好き度:
オススメ度:
ウォーリー健気度:
(星5つ満点)
はまさんすーから一言
「愛は地球を救う」
「WALL・E/ウォーリー」は2008年に公開されたアメリカの長編CGアニメ映画です。
「トイストーリー」や「モンスターズ・インク」で有名なあのピクサーが制作を行い、
監督もそれらを制作した名アニメ監督のアンドリュー・スタントンが行っています。
「ウォーリー」はアメリカや日本でも大ヒットとなり、アンドリュー・スタントンはこの映画で
2度目のアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しています。
あらすじ
29世紀の地球、そこは荒れに荒れ果てていました。
ビル群は倒壊し尽くされ、土地は汚染され、生命の気配が全く無い死の惑星となっていました。
しかし、そんなゴミの山の中で動くものがいました。
それがこの物語の主人公「ウォーリー」でした。
量産型のごみ処理ロボットである彼は人類が地球を去ってから何百年もの間たった一体でせっせとごみ処理をしていたのです。
ゴミを集めては小さな体を目一杯使って圧縮し、正方形のブロックにしては積み上げていくのです。
そんな彼の周りにはいくつもの彼が作り上げた圧縮されたゴミの塔が積み上げられていたのでした。
長年酷使されたウォーリーの体はもうぼろぼろです。
放棄された別のロボットの部品を使って彼は生きながらえていました。
そんなウォーリーには一つの楽しみがありました。
それは日課の作業を終え、自分の家に帰りラブストーリーの映画を見ることでした。
そうです、彼の中にはシステムエラーなのか、はたまた成長したのか、感情が芽生えていたのです。
ウォーリーは映画の中の人物たちが仲睦まじく手を握り合う姿に憧れを覚えていました。
ある日、ウォーリーは仕事中に植物の苗を発見します。
汚染された地球でウォーリーが初めて発見したそれは確実に地球が蘇ってきている証拠だったのです。
ウォーリーは植物の苗を大事に掬い取ると長靴の鉢に植え替え、大事に持って帰るのでした。
すると空から巨大ななにかが落ちてきたのです。
衝撃波でふっとばされるウォーリー。
それは探査船のようでした。
その中から純白のロボットが一体降りてくるのでした。
優雅に辺りを浮遊するそのロボットの姿にウォーリーは一目惚れしたのでした。
その白いロボットはなにかを探すように辺りを探索しています。
ウォーリーはそんな彼女が気になりついていくのですが、探索の邪魔をするなと言わんばかりに銃で撃ってきたりするのです。
けっこう凶暴な彼女にウォーリーは怯えながらもなんとか接触を試みるのでした。
ウォーリーのことを敵じゃないと認識したのか彼女はウォーリーに自分の名前はイヴだと名乗ります。
こうして、ウォーリーとイヴは出会ったのでした。
イヴはどうやら極秘の任務を帯びて地球へと降り立ったようです。
その時、彼らを巨大な砂嵐が襲います。
砂嵐の恐怖を知らないイヴをなんとか引っ張り自分の家へと避難させるウォーリー。
そこでウォーリーはイヴに自分の今まで集めてきた珍しいもののコレクションを見せます。
段々と仲良くなっていくイヴとウォーリー。
そうしていくうちにウォーリーはイヴに植物の苗を披露します。
それを見たイヴはプログラムが発動したかのように様子が変わり、その植物の苗を体内にしまい込むとスリープ状態になってしまいました。
胸が緑に光ったまま動かなくなってしまったイヴに困惑するウォーリーはなんとか彼女を目覚めさせようとしますが、
どうやっても彼女は起きませんでした。
仕方なく、いつもの仕事に向かうウォーリー。
彼が仕事をしているといつかの探査船がまた降りてきているのを発見します。
急いでイヴの元へと戻るウォーリー。
探査船はイヴを回収しに来たようです。
イヴと離れたくない、イヴを守らなきゃという一心でウォーリーは探査船にしがみつきます。
がんばれウォーリー!
負けるなウォーリー!
二人のラブストーリーは一体どうなってしまうのでしょうか。
WALL・E/ウォーリーの見所
この映画にはほとんどセリフと呼べるセリフがなく、まるで無声映画を見ているかのようです。
もちろん場面を盛り上げる音楽や効果音などはありますが、主人公たちはほとんど言葉をしゃべることはありません。
なのに彼らの感情がつぶさに伝わってくるのです。
それはひとえにこの映画のアニメーションが非常に丁寧に作られているからなのでしょう。
キャラの動きが隅々まで計算され、こだわりを持って作られているのが伝わってくるのです。
寂しがり屋だけど勇気を持って行動するウォーリーや、性別のないロボットなのになぜか可愛らしく感じられるイヴ
他の脇を固めるキャラクターたち一つ一つに魂と呼べるようなものが込められているかのようです。
ここからネタバレ注意!!
大気圏を脱出し、地球を離れていく探査船とそれにしがみついていくウォーリー。
探査船は巨大な母艦に向かっているようでした。
ウォーリーは探査船ごとその母艦に収容されていきます。
その巨大な母艦の中には様々なロボットと、そして多くの人類が生活していたのでした。
母艦は「アクシオム」という名の船で、荒廃した地球を脱出した人類が暮らすBNL社の宇宙船だったのです。
連れて行かれるイヴを発見すると、その後を追うウォーリー。
しかし、汚い地球から来たウォーリーは危険な異物と判断され、警備システムに追い回されてしまいます。
船の中を逃げ回りながらもイヴの後を追うウォーリー。
船の内部では人間たちがホバーチェアーという宙に浮く自動で動く椅子の上でほとんどの生活を行っているようでした。
怠惰な生活を送る人類はほとんどの人間が肥満となり、自分の足で歩くことすらできなくなり、
お世話ロボットに生かされているかのような状態だったのです。
イヴは船の艦長のもとへ運ばれているようでした。
艦長は日課の艦内放送を行っていました。
放送ではちょうどこの日が人類が地球を脱出してから700年目となる日だと伝えていました。
そこで艦長はいつもと何かが違うことに気が付きます。
艦長に補佐ロボットが探査ロボットが目的を達成したことを伝えます。
目的ってなんだっけ?となる艦長。
そこにBNLの会長が祝福の映像を送ってきます。
植物が見つかったから地球に帰れますよと伝えるBNL会長。
700年も前に作られた設定などすっかり忘れ去られていたため、マニュアルを確認する艦長だったのです。
するとその場で待機していたイヴのもとにウォーリーがやってくるのでした。
驚いたイヴはウォーリーを必死で隠します。
マニュアルに従ってイヴの体内から植物を取り出そうとする艦長でしたが、
なんと彼女の中にあったはずの植物がなくなっているではないですか。
ただのロボットの故障だと勘違いされ、地球への期間命令はキャンセルされ、
イヴは修理工場へと送られてしまいます。
見つかってしまったウォーリーもめちゃくちゃ汚れていたため掃除ロボの元へと送られます。
修理されようとしているイヴが危険にさらされていると勘違いしたウォーリーはイヴを守ろうとし騒動を起こしていしまいます。
警備ロボットに追いかけ回されるイヴとウォーリー。
ウォーリーを地球へと送り返そうとするイヴでしたが、ウォーリーはそれを固辞します。
するとそこに植物を持ったロボットが現れたではないですか。
実はイヴの体内の植物は最初の検査の際、未知の危険物質と判断され、廃棄処分になっていたのでした。
植物を持ったロボはその植物の苗を小型の宇宙船に乗せ廃棄しようとしていたのです。
ウォーリーは植物を取り戻そうとその小型宇宙船に乗り込み植物を回収します。
しかし、ウォーリーが戻ろうとした時、小型宇宙船が発射されてしまうのです。
排出された小型宇宙船は自爆しようとしています。
なんとか脱出しようとするウォーリーですが、どうやっても脱出できません。
小型宇宙船はあえなく爆破され、それを見たイヴは悲しみに暮れます。
その時、イヴの目に消化器の噴射をうまく利用してこっちに向かってくるウォーリーの姿が写ったではありませんか。
生還したウォーリーと抱き合うイヴ。
喜びを表現するかのように二人抱き合い宇宙遊泳するロマンチックなシーンが流れます。
この光景はアクシオムの人たちにも影響を与えていきます。
ウォーリーたちと出会ったことにより地球への興味を覚えた艦長は、彼らから植物を受け取ると地球へ向かうことを決定します。
するとそこで今まで艦長を補佐していたロボットが反乱を起こします。
植物を破棄しようとするオートロボットに対し、なぜこんなことをすると尋ねる艦長。
するとオートは、700年前BNL社は地球帰還作戦を極秘裏に廃棄し、オートロボットに
人類を永遠に管理させるプログラムに書き換えていたのですという衝撃の事実を述べます。
アクシオムにいれば何も考えずに生き残れると主張するオートロボットに艦長は生き残りたいんじゃない、生きたいんだと反論しますが
船の警備システムを掌握され植物を奪われてしまいます。
植物を奪還しようとするイヴでしたが、植物はゴミ処理施設に投げ込まれてしまいます。
そこを間一髪ウォーリーが救うのでした。
植物を取り戻したウォーリーとイヴでしたが、あえなく警備ロボたちによって機能停止に追い込まれてしまいます。
ゴミダクトに放り込まれた彼ら。
ゴミ処理施設ではゴミを固めて船外へと排出しています。
このままではつぶされて宇宙に放り出されてしまいます。
すんでの所で回復したイヴがウォーリーを助け出します。
しかし、ウォーリーはボロボロにされ機能停止寸前です。
回路が壊れてしまったウォーリーを修理しようにも合う部品がありません。
そんなイヴにウォーリーは守りきった植物を渡し、地球へ帰ることを促します。
そんな植物なんかどうでもいい、あなたを救うほうが大事というイヴでしたが、
ウォーリーはイヴに地球へ帰るという命令を完遂させてほしいと願います。
困り果てるイヴでしたが、地球にはウォーリーは直せる部品があるかもしれないと、
植物とウォーリーを抱えて艦長の元へと向かいます。
オートロボットに捕らわれていた艦長は密かに艦内放送でウォーリーたちに作戦を伝えます。
艦長はホログラムを使い植物を自分が持っているかのように見せかけ、近寄ってきたオートロボットに飛びかかります。
ホログラムを止めさせようとオートが暴れまわりますが、ウォーリーが体を呈して阻止します。
オートが暴れまわったことにより、艦内のホバーチェアの動作が停止し、船が傾き、艦長たちは身動きが取れなくなってしまいます。
しかし、ウォーリーたちの姿を見た艦長は自らの足で立ち上がり、システムを操作するオートロボットの元に歩いていくのです。
そしてもうお前たちは必要ない。とオートロボットの電源を落とすのでした。
システムを取り戻した艦長でしたが、ウォーリーはもうほぼ完全に壊れてしまっていました。
艦内みんなの手により植物が運ばれ、イヴは植物の苗をホログラムの上に置きます。
地球帰還プログラムが作動し、船は光速で地球へと向かうのでした。
そうしてついに700年ぶりに地球へと帰還したアクシオム。
初めて降り立つ地球に艦長たち人類はオロオロしたり、興味深そうにしたりしています。
イヴは一目散でウォーリーを家に運び、彼を修理します。
しかし、修理されたウォーリーのメモリーはリセットされ、以前の記憶をすべて失ってしまったようです。
イヴを見ても無反応、コレクションや好きな映像を見せても無関心。
黙々と掃除を始めようとするのでした。
イヴはウォーリーの記憶を呼び戻そうと必死で呼びかけ、手を握ってみるのでしたが、記憶は戻りませんでした。
悲しみに暮れ、去ろうとするイヴでしたが、その瞬間、奇跡が起こったのです。
ウォーリーはイヴの手を握り返し、彼の記憶が蘇ったのです。
これこそ愛の力です。
二人はこれからも末永く幸せに暮らしていくのでしょう。
めでたしめでたし。
WALL・E/ウォーリーの感想
いやー、ウォーリーが健気過ぎて感動してしまいます!
イヴもどんどん可愛く見えてきて二人のことを応援しまくっちゃいますよね。
艦長とかの人類側も最初は滅びたほうがいいだろレベルの自堕落ぶりでしたが、
最終的には自分たちの足で立ち上がり歩いていく姿が見れてよかったです。
ウォーリーの起動音がどっかで聞いたことあるなって思ってたら、どうやらマッキントッシュの起動音と同じだったらしいですね。納得。
物語も二転三転して、舞台も荒廃とした地球から宇宙へと広がっていき、視聴者を飽きさせない素晴らしい映画です。
愛は地球を救うのです!
ぼくにも愛をください。
それではみなさんまたお会いしましょう!