皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『レクイエム・フォー・ドリーム』です
私は好き度:
オススメ度:
トリップ度:
(星5つ満点)
はまさんすーから一言
「精神を強く持ってご覧ください。」
「レクイエム・フォー・ドリーム」は2000年に公開されたアメリカの映画です。
監督は「π」やこの映画で話題となり、「レスラー」や「ブラック・スワン」で一躍脚光を浴びたダーレン・アロノフスキー監督です。
出演者として、ジャレッド・レトやジェニファー・コネリーなどが出演しています。
ベテラン女優のエレン・バースティンも出演しており、この映画でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
原作はヒューバート・セルビー・ジュニアの小説「夢へのレクイエム」となっており、
この方はこの映画の脚本も担当しています。
ちなみにこの映画は2009年にイギリスの映画雑誌「エンパイア」が選ぶ「落ち込む映画」ランキングで1位に選ばれています。
あらすじ
ニューヨーク、ブルックリンのコニーアイランドにある団地に寂しく一人で暮らす未亡人の老婆サラ。
彼女は日がな一日中1人でテレビを見て暮らす孤独な生活を送っていました。
1人息子のハリーは高校を卒業したあとも定職に就かずフラフラと生活していました。
ハリーは黒人の親友タイロンやガールフレンドのマリオンと共にヘロインに溺れていたのでした。
サラの元にたまに顔を出すハリーだったが、それもクスリを手に入れるためのもので、
甲斐甲斐しく世話をするふりをしながら、サラの家のものを勝手に質に入れる窃盗行為を働いていたのでした。
そんな中、サラはいつも見ている視聴者参加型のテレビ番組からの出演オファーの電話を受け取る。
サラは驚きますが、詳細はメールで送りますと言われ切られてしまう。
舞い上がったサラは、思い出の詰まった赤いドレスを来て参加しようと思うのですが、
怠惰な生活で太ってしまった彼女はそのドレスを着ることができません。
サラの目に息子と亡き夫と自分がドレスを着て写真に幸せそうに写っている姿が映ります。
サラはなんとかあの頃の自分を取り戻そうとダイエットを始めます。
間食を止めるなど、食生活を見直そうとするのですが、食欲が抑えきれずうまくいきません。
そこで友人にダイエットに詳しい医者を紹介してもらうことにします。
医者はサラに楽に痩せられるようになるというダイエットピルを処方します。
ダイエットピルの成果により、みるみる体重を減らしていくサラ。
彼女はついに夢に見た赤いドレスを着ることに成功します。
一方、ハリーとタイロンはヘロインの密売を始めます。
順調にクスリを売りさばき、お金を手にしていく彼らはそれぞれに夢を持ち始めます。
ハリーとマリオンは一緒にブティックを経営する夢を。
タイロンはここを抜け出し幸せな家庭を築く夢を。
しかし、クスリに蝕まれた彼らの人生は最悪の方向へと進んでしまっていたのでした。
この映画は見終わったあとまじで落ち込みます。
グロ描写や、ホラー要素なんかはほとんどないのですが、精神的にクるものがあるのです。
よく学校で薬物の恐ろしさ、薬物依存の恐怖を教える授業や映像があると思うのですが、
この映画を見せれば一発でみんな薬を止めると思います。
それくらいショッキングな内容です。
薬物によって引き起こされる災いをこれでもかってくらい詰め込んだ今作を、
ぜひ教育の現場でも利用してほしいものです(笑)
ここからネタバレ注意!!
順調に痩せることができたサラでしたが、人間の欲望は留まることが知らないもので、
もっと痩せて美しくなりたいと思うようになります。
クスリに更に依存していくサラ。
ハリーたちもヘロイン依存から抜け出せずますます薬漬けの生活に陥っていきます。
クスリの密売がうまくいき、夢であったお店の出店資金を順調に稼いでいくハリーたち。
気分を良くしたハリーは、サラに今までのことを謝罪しようと彼女の元を訪れます。
サラの元を訪れたハリーは、サラの様子がおかしいことに気づきます。
歯ぎしりをしたり、ソワソワと落ち着かない様子を見たハリーは、サラが服用している薬がダイエットピルではなく、
覚醒剤ではないかと推測します。
危険だからやめろとサラに言うハリーでしたが、サラは大丈夫だと言ってそれを聞かないのでした。
ハリーもタイロンもマリオンもサラも全員が重度の薬物中毒者となりました。
全員がおかしくなり、幻覚を見るようになります。
マリオンはクスリ欲しさから自分の体を売り始めるようになり、ハリーとの仲が悪くなっていきます。
マリオンと喧嘩したハリーは、そんなにクスリが欲しかったらここに電話して自分で手に入れろと
吐き捨てて電話番号を置いて出ていきます。
ハリーの左腕も薬物注射のし過ぎで細菌が入り、腐りかけていきます。
サラの方もどんどんと幻覚症状が悪化し、まるで悪夢の世界にいるかのような感覚になります。
廃人の様になったサラは出演連絡を寄越さないテレビ局に自ら乗り込んでしまいます。
警察に連行され、強制的に病院へと入院させられます。
マリオンはクスリのための金を稼ぐためにハリーの残した電話番号へ掛けます。
ハリーたちの薬物密売もイタリアンマフィアの台頭により頓挫し、タイロンが逮捕されます。
その保釈金によって彼らの資金は全くなくなり、フロリダへ逃亡を図ります。
しかし、そこでハリーの左腕がついに限界を迎え病院に向かった結果、切断を余儀なくされます。
病院でタイロンも再逮捕され、刑務所で白人に罵られながら強制労働の日々に堕ちます。
マリオンは怪しい地下クラブでの陵辱的なプレイの見世物にされます。
最後、彼ら4人は全員同じ姿でベッドで横たわっていたのでした。
ハリーは左腕を失い、タイロンは刑務所で疲れ果て、マリオンはヘロインを握りしめ、サラは廃人となって・・・。
この映画の一番の見所は幻覚のシーンですね。
マジで悪夢です。
ハリーたちは自業自得だろって感じで見ていられるのですが、巻き込まれてしまったサラおばちゃんが不憫で不憫で(泣)
日本はまだ欧米ほど薬物が身近ではないですけど、確実に存在してますからみなさんもご注意してください。
アルコールやタバコ、カフェインなんかも依存性があるもので有名ですが、
みなさんも何かに依存して生きていますか?
体に悪いとは知ってるのに、やめられないって恐ろしいことですよね。
最後に、名言を紹介してお別れといきましょう。
煙草をやめるなんてとても簡単なことだ。私は百回以上も禁煙している。
byマーク・トウェイン
それではみなさんまたお会いしましょう