映画「か」行

これはスペースオペラじゃなくてスペースロックだ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想&レビュー

この記事の画像引用サイト:映画.com

皆様こんにちは、はまさんすーです

今回ご紹介するのは

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』です

私は好き度:
オススメ度:
サントラ欲しい度:
(星5つ満点)

ヤバすぎる宇宙最凶チーム…その名は─ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
あの「アベンジャーズ」のマーベル・スタジオが送る痛快SFアクション!

宇宙一ついてないトレジャーハンター、スター・ロードことピーター・クイルの元に

偶然集まってしまったならず者5人衆が、なぜか銀河を守る最後の希望に!?

史上最もヒーローらしくないヒーローたちの活躍にバイヴスにぶち上がること間違いなし!

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は2014年に公開されたアメリカのSFアクション映画です。

マーベル・コミックの同名コミックを題材にマーベル・スタジオが製作し、

ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給したスーパーヒーロー映画の一つです。

マーベル・コミックの同一の世界観をクロスオーバー作品として扱う「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの10作目です。

 

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー作品情報

公開日

2014年9月13日

製作国

アメリカ合衆国

上映時間

122分

スタッフ・キャスト

監督

ジェームズ・ガン

脚本

ジェームズ・ガン

ニコール・パールマン

原作

ダン・アブネット

アンディ・ランニング

製作

ケヴィン・ファイギ

出演者

クリス・プラット

ゾーイ・サルダナ

デイヴ・バウティスタ

ブラッドリー・クーパー

ヴィン・ディーゼル

ベニチオ・デル・トロ

公式サイト

ガーディアンオブギャラクシー公式サイト

 

VOD可能サイト

Amazonプライム・ビデオ・・・有料レンタル
hulu

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーあらすじ

1988年の地球のとある病室の前でピーター・クイルという少年がカセットテープウォークマンを聞いていた。

ピーターは病床に伏した母親の元に呼ばれる。

母親は彼に離れて暮らす父親が迎えに来てくれるから元気で生きなさいと告げる。

ピーターはまだそんな状況を受け入れていないようだった。

手を握るように母親に頼まれても彼はそれに答えることができない。

そして容態が急変し彼の母親は逝ってしまう。

悲しみに胸が張り裂けんばかりのピーターは、泣きながら病院を出てしまう。

すると、そこに突然UFOが現れる。

UFOは訳もわからないままにピーターを連れ去り、飛び去っていくのだった。

それからどれほどの時が経ったのだろうか。

荒廃した惑星に一人の仮面の男が降り立つ。

その男こそが成長したピーターだったのだ。

母親の形見のカセットウォークマンのミュージックにノリながらピーターは遺跡を探索する。

その最奥で彼は不思議なキューブを発見する。

そのキューブを回収したピーターを謎の武装集団が急襲する。

辛くも惑星を脱出したピーターは盗賊集団ラヴェジャーズのボスのヨンドゥから通信を受ける。

ピーターの裏切りにヨンドゥは助けてやった恩を忘れたのかと激怒する。

無理やり通信を切ったピーターにヨンドゥは懸賞金を掛けてしまう。

一方、荒廃惑星でピーターを襲った集団はクリー帝国のロナンという男の部下たちだった。

ロナンはキューブを使い強大な力を持つサノスと取引をし、仇敵のノヴァ帝国ザンダー星の滅亡を図っていたのだ。

キューブを奪うためにロナンは配下の女幹部、ネビュラに命令を下す。

ザンダー星では改造アライグマのロケットと植物星人のグルートの賞金稼ぎコンビが獲物の物色をしていた。

賞金首のピーターを発見した彼らはピーターの追跡を行う。

一方のピーターはブローカーにキューブを売り払おうとしていたのだが、ロナンの名前を出すと取引を中止され追い出されてしまう。

そこにネビュラが現れ、キューブを奪って逃走を図るのだがピーターも必死に抵抗をする。

さらにはロケットたちまでそこに参戦して大騒ぎ。

ロケットが二人を制圧して勝利かと思ったその時、ノヴァ帝国軍が現れ一行はあえなくお縄についてしまうのだった。

みんな一緒に監獄へとぶち込まれるのだが、ここから彼らの壮大な物語が始まるのだった。

果たして彼らは刑務所を脱出できるのか?

そしてキューブを巡る争いの結末は、銀河を巻き込んだ一大事の結末は一体どうなってしまうのか。

銀河の命運はこんな奴らに任せていいのか!

 

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーみどころ

この映画はサントラが最高です!

1970年代、1980年代の音楽を中心に使われ、それらが非常に印象的に流れるのです。

モータウン的なサウンドからロック、ポップ、バラードと選り取り見取りです。

スペースオペラ的なSFとロックがこんなに合うなんて非常にビックリしました。

そしてこの音楽群がこの映画の精神を見事に表現しています。

お堅い壮大な映画と思われがちなスペースオペラをこんなに親しみやすく描くとは素晴らしい手腕です。

スペースオペラとはその名の通り、宇宙を舞台に英雄叙事詩的な物語を朗々と綴るものですが、

この映画はそれをさらに現代調に噛み砕いて再構成しているのです。

まさに音楽のロックが庶民の音楽として隆盛を誇ったかのように、この映画も庶民のSFとして万人に愛される映画なのではないでしょうか?

これはまさにスペースオペラではなく、スペースロックと呼んでも良いのではないでしょうか?

まぁ、スペースロックという呼称はすでにロックの一つのジャンルとして使われてるので定着することはないでしょうが(笑)

この映画の日本公開時のキャッチコピーは「宇宙よ、これがヒーローか。」だったそうで、

まさに全くヒーロー然としていない連中なのですが、どんどん仲間意識が芽生え最高の仲間になっていくのは胸が熱くなります。

ちなみにイギリスの保険比較サイトが集計した1940年代以降の映画で描かれる殺人集計数によると、

本作での画面上で登場した死者の数は8万3871人であり、歴代1位とのことです。

たしかにクライマックスでの戦闘での大被害は凄まじいことになっていますからね、注目です。

「マーベル・シネマティック・ユニバース」においても大事な要素がバシバシ出てきますから

マーベル映画好きには外せない一作になっているのではないでしょうか?

とにかく見ていて明るくなれる素晴らしい映画です!

見終わった後も爽快な気分になれること請け合いですし、次回作への引きもうまいです。

あ、あとエンドクレジット後もちょっとしたご褒美がありますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください!

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーネタバレ感想

好きな所

私が一番好きな場面は冒頭でピーターが荒廃した惑星モラグに降り立ちウォークマンからRedboneのCome and Get Your Love

が流れて「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のタイトルがババーン出てくるところです!

あそこには痺れましたね!

もうこの時点で「あ、この映画面白いやつだ」と思いました。

あと、ラストの戦いが終わった後、母親のミュージック集Vol.2をプレーヤーにかけてたら

Marvin Gaye & Tammi TerrellのAin’t No Mountain High Enoughが流れ出すところも最高です。

うおー、かっこいいーと純粋に憧れちゃいますね、こういう演出は。

あとロケットが可愛い!!

百戦錬磨の遺伝子改造アライグマでその実力は折り紙付きなのですが、見た目がかわいすぎる!

射撃の鬼で大活躍するし、悪態も付きまくるのですがそれもまたかわいいのです。

終盤、頭をよしよしされる場面があるのですが、私もよしよしして毛並みを堪能したいと思わずにはいられませんでした。

その相棒の木人のグルートも便利過ぎる!

地味にこの人いなかったら全滅してますからね。

再生能力は高いわ、手足が伸び縮みするわ、終いには発光能力を得てるわでどんだけ多彩なんだよと思ってたら、

その気になったら戦闘能力までめっぽう高いという、一家に一人欲しいレベルの逸材です。

心根も優しくて、こっちを度々泣かせにくるんですよね。

彼の顛末にはホント心を痛めましたが、最後の最後でどんでん返しがあってほんと良かったです。

刑務所で仲間になったドラッグスも外せません。

最初は血に飢えたバーサーカー的なやつかと思ったら、誇り高く仲間意識も高い人間で好きになっちゃいます。

比喩が通じなくてとぼけた発言しがちなのも見た目とのギャップで愛らしく思えてきます。

トラブルメーカーで色々騒ぎを起こすのですが、それはメンバー全員も同じことなのでおあいこということで(笑)

ラヴェジャーズの首領のヨンドゥも地味に好きです。

恩着せがましいことを何回も言って、ピーターの命まで取ろうとするのですが、

それもほんとはしたくないのかな?と思える親ばかとまではいいませんがなんか意外と情に厚いやつかもみたいに思えます。

謎のスティック型の武器を使った戦闘力も抜群に高いですしね。

あと、外せないシーンと言えばクライマックスでピーターがインフィニティ・ストーンを奪う時間稼ぎをする場面です!!

急に踊りだしたピーターにロナンも観客もこいつ狂ったのかと思ったに違いありません(笑)

突然ダンスバトルを申し込むシーンはこの映画を象徴する場面と言っても良いのではないでしょうか。

私的にはそのままダンスバトルが始まるのも見てみたかったです(笑)

銀河の存亡をかけたダンスバトル・・・、きっと凄まじいものになったでしょうね。

その場面の後の「手を握って!ピーター!」のところで、今際の際のピーターのお母さんがフラッシュバックするところには鳥肌が立ちました!

あの時、握れなかった手を今こそ握るんだ!ピーター!と、見ている私も手に汗握りました。

あの場面は見事です!

 

気になった所

ちょっと音楽が良すぎて、お話が頭に入ってこないところがあったりしました。

名曲を使いすぎた弊害とでも言うのでしょうか。

でもまぁ、アクション映画も音楽もグルーヴを楽しむというところは同じなので、楽しかったら良いのです!

あと、結構専門用語的なのが唐突に出てくるので、マーベル作品になれてない方は面食らうかも知れません。

サノスとかも超大物なんですが、この映画だけ見るとインフィニティ・ストーンを取り逃して

意気消沈したまま消えてった感じがしちゃいますからね(笑)

ロナンとノヴァ帝国の因縁もよくわかんないですし、ネビュラの生い立ちも複雑で頭に入ってこないです(笑)

マーベル作品を追いかけてる人はその辺も網羅してると思うとすごいですね!

 

さいごに

スタン・リーが、ザンダー星で女性をナンパしてるおじいちゃんとしてカメオ出演していたそうなのですが、

私は全く気づきませんでした(笑)

この映画は続編の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」に続いていますので、

気になる方はぜひそちらもチェックしてみてください!

さらに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3」も公開予定とのことです!

ロックでポップでキュートな奴らがノリノリで銀河を救うのが待ちきれません!

最後に、ベニチオ・デル・トロの出番そんだけかい!!

それではみなさんまたお会いしましょう!