皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『バトゥーキ』です!
オススメ度:
Jogo度:
(星5つ満点)
「嘘喰い」で読者の度肝を抜きまくってきた迫稔雄先生!
その迫稔雄先生が贈る珠玉の青春格闘マンガが今一番熱い!
バトゥーキとは、ブラジル音楽のジャンルであり、ダンスの種類であり、または古いブラジルの格闘技を示す言葉──。
一見ごく普通の家庭に育った女子中学生・三條一里(さんじょういちり)
どこにでもいるような彼女は常に言いしれぬ孤独と束縛感を抱えていた。
そんなある日、彼女はコンビニ強盗に巻き込まれてしまう。
そして彼女は出会うのだ。
不思議なブラジル人が使う格闘技「カポエイラ」と。
それは格闘、音楽、哲学、宗教、あらゆるものを内包し、生き方そのものを表現する存在。
自由と解放を願い生まれた反逆の精神そのものであった。
これはそれに出会った三條一里が紡ぐ「バトゥーキ」の物語──。
画像引用サイト:マンガファンの愛で作るサイト「アル」
バトゥーキの作品情報
連載開始
『週刊ヤングジャンプ』2018年31号〜2020年27号
『となりのヤングジャンプ』『ヤンジャン!』2020年7月4日〜連載中
作者
迫稔雄
巻数
既刊8巻
公式サイト
https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156631753703
画像引用サイト:マンガファンの愛で作るサイト「アル」
バトゥーキのあらすじ
スケボーに乗って通学する転校生・三條一里。
彼女は転勤の多い厳格な父と優しい母を持つどこにでもいる女子中学生。
唯一の悩みといえば常に彼女の身を焦がす疎外感と束縛感。
久しぶりに出会った友人・栄子との再会を喜ぶ最中、彼女たちは不思議なブラジル人の浮浪者と出会う。
あまりにも怪しい風体に彼女たちは面食らい、逃げ出してしまう。
栄子と一里はなにか新しいことを始めようと考えるのだが、厳格な父はそれを許さない。
それに落胆する彼女であったが、明くる日ふらりと入ったコンビニで彼女はコンビニ強盗に巻き込まれてしまう。
彼女は衝動に突き動かされ、強盗を突き飛ばそうとするのだが逆に反撃を食らいそうになる。
すんでのところで彼女を救うものが現れる。
それは先日の怪しいブラジル人であった。
そのブラジル人は激昂した強盗を不思議な動きで翻弄し、キック一発で昏倒させてしまう。
一里はその動きに見惚れ、運命的な何かを感じるのだった。
これは、本当の自分との出会いの旅。その始まりであった。
ここから一里は想像を超えた運命の激流に巻き込まれていく。
段々と明らかになっていく彼女の出生の秘密。
そして、次々と現れる強者との激闘。
果たして、彼女が紡ぐ「バトゥーキ」は一体どんなものになっていくのだろうか。
刮目せよ!
画像引用サイト:マンガファンの愛で作るサイト「アル」
バトゥーキのオススメポイント!
なんといっても出てくるキャラみんなが魅力的です!
敵も味方も一癖も二癖もある連中ばかりで読んでいてもっともっと彼らのことが知りたくなり、彼らの活躍を見たくなるのです。
そして「嘘喰い」でもそうでしたが、登場人物全員の思惑が交錯していくのがゾクゾクするほどそそられます!
端々に出てくるキャラやアイテムが物語のキーを握る存在になったりする展開にも痺れさせられます!
本当にコマ一つ一つが計算されているように感じられて、どのコマからも目が離せないのです。
ちらっと出てきたものや、ただのギャグだと思っていたものが巧妙にあとから効いてくるのが読んでいて思わず声が出そうになるほどです。
格闘シーンも激アツで攻防の一手一手に命が燃やされており、そのスピード感と迫力にページをめくる手が止まらなくなります。
そこからの大ゴマを使ったキメのページのカタルシスは半端ないです。
はぁー、早く次の話が読みたい・・・。
画像引用サイト:マンガファンの愛で作るサイト「アル」
バトゥーキのネタバレ感想
好きな所
ひとつ jogoなどいかがでしょうか。
純悟がかっこよすぎるよぉ〜。
主人公の一里ちゃんはもちろんなんだけど、その脇を固めるキャラたちが魅力ありまくりなんですよ!
一里とともに強くなる純悟もそうだし、甲斐くんもどんどん魅力的になってきてるんです。
一里を戦いに向かわせる黒幕のBJも悪役のはずなのに憎めないやつになってきてるし
猛さんなんか地下格闘技編で株価が爆上がりです。
悪軍連合の奴らも気持ち悪い奴やらなんか事情がありそうなやつまで色々揃ってて
ホントどいつもこいつも気になる奴らばっかりなんですよ!
特に溝ノ口さんが気になりすぎて困る。
無駄なキャラが一切いないですよね!
みんな一里を強くするためにいて、みんなが物語を動かす力を持っています。
最初は正直カポエイラという題材に首を傾げそうになったんですが、読んでいくうちにめちゃくちゃトキメキました。
すばらしく絵が映えるんですよね。
純悟の蜂鳥が決まるシーンはかっこよすぎて感動しました。
もしアニメになったとしたらすごい派手で絵力のあるものになるんでしょうね。
どっかアニメ化してくれないかな〜。
というか嘘喰いもアニメ化してくれー!!
画像引用サイト:マンガファンの愛で作るサイト「アル」
気になった所
確かに序盤は少し茫洋としていて掴みどころがない感じがしてしまうかもしれません。
一里の出生の秘密が明らかになり、BJワークショップが始まってからは怒涛の展開で手に汗握るんですが
そこまでに脱落してしまう人が出たというのは残念ですが理解はできます。
そこを超えればめちゃくちゃおもしろいんですがね・・・。
しかし、序盤のゆったりした展開も物語上かなり大事なパートだったのでこれも致し方なかったのかなと思います。
序盤の部分があってこそ一里が戦いに臨む動機づけにもなっていますし、その後の激動さが際立つというものです。
それにして悪軍連合に格闘技の経験者揃いすぎじゃないですかね?(笑)
しかもラウェイとかシステマとかお前らどこで覚えてきたんだよ!
あと命のやり取りに躊躇がなさすぎる(笑)
猛さんが死ななくて本当に良かった!
死亡フラグビンビンでしたからね、カマリオありがとう!
そして法計の稲荷。
彼がどうなるのかが気になります!
画像引用サイト:マンガファンノ愛で作るサイト「アル」
自由への渇望
カポエイラはブラジルの奴隷たちが創り上げ、発展させた格闘技であり文化の一つです。
看守にばれないようにダンスのフリをして修練された格闘技と言われ、手枷をされた奴隷が鍛錬した結果足技を中心に発展したそうです。
彼らはどんな思いでこの文化を継承していったのでしょうか。
いつか得る自由を夢見て技を繋いでいったのでしょうか。
それは遠い異国の地で暮らす私達には真の意味で理解はできないのかもしれません。
しかし、彼らの舞うような演武は私達の心を確かに震わせます。
そこにはなにか人類の根源に訴えかけるものがあるのではないでしょうか。
19世紀にもたらされたブルース音楽と同じように悲しみや苦しみから生まれた文化はどうしてあんなに魅力的なのでしょうか。
現代を生きる我々にはない文脈が息づく文化に思いを馳せると、悠久な歴史のロマンを感じます。
出発地点は確かに悲しみからかもしれません。
それでもそこには自由への渇望、生きることへの前向きなパワーを感じるのです。
悲しみを歌いながらも逆説的にそこに生命の美しさが浮き上がってくる気がするのです。
その生命讃歌に私たちは魅了されているのかもしれません。
画像引用サイト:マンガファンの愛で作るサイト「アル」
それでは皆さんまたお会いしましょう!