皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『マジャン ~畏村奇聞~』です

私は好き度:
オススメ度:
(気づけ・・山里・・!)度:
(星5つ満点)
マンガ図書館Zで無料公開中!!
今回はとあるマンガをご紹介したいと思います!
それは「マジャン ~畏村奇聞~」です!
このマンガはカミムラ晋作先生による麻雀を題材としたマンガです。
「E★エブリスタプレミアム」というサイトにて2010年から2014年まで連載されていた本作は
現在「マンガ図書館Z」にて無料公開がなされているのです!
本作は麻雀漫画ですが、その中でも特にローカルルールに焦点が当てられており、
作者が考えたという独自の特殊ルールが数多く登場します。
そしてそこに、村社会の掟や因習、土着の民間信仰などのオカルト要素も加わり異様な雰囲気が形成されています。
ルールについて丁寧な説明がなされてますので麻雀のルールが良くわからない方にもオススメできる作品となっています!
現に私は麻雀は簡単な役しかわかりませんでしたがめちゃくちゃ楽しめました!(笑)
・作品情報
作者
カミムラ晋作
連載期間
2010年6月4日~2014年8月28日
巻数
全11巻(マンガ図書館Z版)
話数
全176話
公式サイト
公式Twitter
・あらすじ
麻雀が大好きな少年、山里卓次。
ある時、ルポライターである彼の父親が行方不明となってしまう。
そんな彼は叔父に引き取られ、父親の故郷である麻上村へと引っ越してくる。
山あいにある辺鄙な田舎村である麻上村。
そこにある中学校へ山里は転入することになる。
よそ者を明らかに拒絶する雰囲気のある同級生たち。
唯一、別所という女の子だけが山里と仲良くしてくれるのだった。
そんな中、山里はこの村では「マジャン」と呼ばれる麻雀に酷似した遊戯が神聖視されていることを知る。
トラブルに巻き込まれた山里は村の者たちと「マジャン」勝負をしていくことになるのだが・・・。
そこには想像を絶する凄惨な出来事が待っていた。
村に伝わる因習と、「マジャン」の特殊性、体の一部を賭けに使うという狂気、
謎が謎を呼ぶ展開が繰り広げられ、山里は村の闇に立ち向かっていくことになるのだった・・・。

・みどころ
このマンガの見どころはなんといっても「マジャン」の特殊ルールです!
作者の方が考えたという独自のルールは通常の麻雀のゲーム性をガラッと変え、その面白さを何倍にも引き上げているのです。
私達読者は主人公の山里ともにその特殊ルールの法則性を一緒になって考えていく形でゲームは進むので引き込まれること間違いなしです。
そして外せないのが田舎の村のオカルト性です!
外界から遮断された山奥の村に伝わる伝承と土着の信仰が合わさり、怪しい雰囲気ムンムンなのがたまりません。
なぜ村で麻雀がこんなにも神聖視され始めたのか、その村を支配している一族の力とは何なのか、
サスペンスチックにどんどんと明らかになっていくのが非常に興味深いです。
それと少年漫画的な主人公の成長とライバルたちとのマジャンバトルがめちゃくちゃ熱いです!
知恵と勇気を使って強敵や試練を乗り越えて成長していく主人公の姿は、少年漫画好きには垂涎の逸品です。
麻雀のルールに詳しくなくても作中でわかりやすく説明してくれているので物語の障壁にはなっていません!
麻雀好きにも少年漫画好きにも胸を張ってオススメできる作品となっております!
これを読んであなたも先達のようになりましょう!

・ネタバレ感想
好きな所
このマンガは登場人物みんな魅力的なのがいいですよね!
最初はイヤーな感じで出てきた敵役の奴らもマジャンで戦っていくうちに互いの実力を尊敬しあえる関係になるのが良いです!
餓狼の葵くんはもちろん、白さんやラスボスである親友こと京介も段々と好きになっていきました。
悪食の柳もやったことはめちゃくちゃ悪辣だったのに最終的には憎めないやつになってましたからね(笑)
でも私が一番好きなのは先達の陣内さんです。
ずっと山里くんの後ろで(気づいてくれ・・山里・・!)って念を送ったり山里君の手に驚愕したりして
この人が一番の親友だよな・・・と思っていました。
それなのに劇中では二人はほとんど交流がないというのが驚きです(笑)
私も誰かの後方で先達のように念を送るポジションになりたいものです。
私がこのマンガで一番凄いと思うのは主人公の山里くんのメンタルコントロール力です。
もちろん麻雀の実力や、特殊ルールなど相手の気配にすぐ気づく洞察力も並外れてるのですが
どんな窮地に追い詰められてもすぐに持ち直し、いつも以上の実力を発揮する精神力がちょっと人外レベルです・・。
特殊能力持ちが何人か出てくる本作で一番異常なのは中学生とは思えない山里君の鋼のメンタルですね(笑)
そんな異能持ちの中でも白さんの異能が麻雀特化しすぎてて強すぎる!
相手の手牌中の字牌がわかるって麻雀に特化しすぎでしょう(笑)
他の人のは別の分野でも活かせそうな異能なのに白さんのは麻雀専用みたいな能力で笑います。
それに異能無しで食らいつく葵くんも異常ですけどね・・・。
羽振も最初はやべーやつみたいな感じで出てきたのにどんどん小物化するのが可愛いです。
小物といえば龍文も一気に小物ムーブをかましてザコの一角になってしまいましたね(笑)
インテグレイト!!の衝撃は忘れられません(笑)最終局のMVPは彼ですからね。
あと刑事さんたちも驚きの活躍をしてくれましたね。
最初見たときは絶対こいつらヤラレ役だろ・・・。と思っていたのにまさかの終盤大活躍という(笑)
雀部ママ(ロリババア)との対決では思わぬ鋭さでまさかめっちゃボスっぽかった相手を沈めるなどの隠れたMVPですよ。
ここにその刑事の一人の名言を貼っておきます。

特殊ルールも面白そうなのが目白押しでやってみたいのが多いです。
麻雀初心者の私には役なしでも上がれる「バンサン」あたりが上がりやすそうでとっつきやすそうです。
「聴用財神」(てんようざいしん)なんかもジョーカー的な牌が加わることで戦略の幅が一気に広がりそうでいいですよね。
ただ、たぶん待ちとかがかなり複雑になるので頭が破裂しそうになりそうですけど(笑)
私は少年漫画も好きですし、知力を尽くして戦うバトルも大好きですし、
民俗オカルトも大好きだったのでこのマンガはまさにどストライクでした!

気になった所
やっぱりラスト周辺の駆け足気味な展開はちょっと気になりますよね。
打ち切られた影響かもしれませんが、風呂敷をバタバタと畳み始めた感は否めません。
せっかく出てきたお父さんも牌を投げつけて主人公を助けたくらいであまり目立ちませんでしたし・・。
将野くんとかももっと活躍する予定だったのではないでしょうか?
出せなかった特殊ルールもあったようなのでその辺ももっと見たかったです。
異能無しで最強だという親父と山里君の戦いはぜひとも見てみたかったものです。
あと、籠りはやばい!土地や家族も奪われる!とすごい怖そうに言われてたんですが、
山里君たち以外の大人たちは普通に1万円とか5万円の賭け金で終わっててなんかギャップがすごすぎて笑っちゃいました。
というか、自分たちの手足を点棒並みにホイホイやり取りする山里君たちが異常なんですけどね(笑)

・さいごに
私はこのマンガは隠れた名作麻雀漫画だと思いますのでこれを機に皆さんに知ってもらいたいのです!
しかも今ならウェブで無料で全話読めてしまうという!
麻雀を知ってる人も知らない人もこの機会にぜひ読んでみてください!
(みんな・・・これが面白いと気づいてくれ・・・!)
それではみなさんまたお会いしましょう!!