皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『プラダを着た悪魔』です
私は好き度:
オススメ度:
ミランダ悪魔度:
(星5つ満点)
はまさんすーから一言
「ファッションを武器に生き残れ!」
「プラダを着た悪魔」は2006年に公開されたアメリカの映画です。
元は2003年に刊行されたローレン・ワイズバーガーによる小説で、記者志望の女性が悪魔的な上司のもとで奮闘するさまを描いた物語です。
頑張る主人公の姿が同年代の女性に受け、ベストセラーとなり、日本語版も発行されたそうです。
著者もこの物語の主人公同様に有名ファッション誌「ヴォーグ」の編集アシスタントをしていた経歴を持つそうです。
監督は「セックス・アンド・ザ・シティ」で演出などを手がけたデヴィッド・フランケルが務め、
悪魔な上司役にはアカデミー賞女優のメリル・ストリープが起用されています。
そして主人公には「プリティ・プリンセス」でブレイクしたアン・ハサウェイが抜擢されました。
「プラダを着た悪魔」は1億ドルを超える大ヒットとなり、アン・ハサウェイも確固たる地位をこの作品で掴みました。
「プラダを着た悪魔」の魅力の一つである華やかなファッションたちは「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズで
スタイリストを担当したパトリシア・フィールドが担当し、本作の俳優たちが身にまとった衣装は話題となりました。
また、主人公の同僚役を演じたエミリー・ブラントはこの映画でハリウッドデビューとなり注目を浴び、
その後「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や「メリー・ポピンズ・リターンズ」で主演に抜擢されていくのでした。
あらすじ
ノースウェスタン大学を卒業し、ジャーナリストを目指すアンディはオハイオからニューヨークにやってくるのでした。
様々な出版社に応募する彼女の元に、ある雑誌の編集部から面接の連絡が来ます。
その雑誌とはなんとファッション雑誌!
何百万もの女性のあこがれとも言える超有名ファッション雑誌「ランウェイ」の編集部だったのです。
面接でアンディに言い渡された仕事は、編集長であるミランダのアシスタントでした。
ミランダは業界イチ厳しいと言われ、今まで何人ものアシスタントがクビにされていっていたのです。
アンディはファッションに疎く、「ランウェイ」を読んだこともありませんでした。
鬼編集長ミランダの元で働く第1アシスタントのエミリーは、垢抜けないアンディを追い返そうとするのですが、
ミランダが出社してくる時刻になった瞬間、社員たちが一斉に慌ただしく動き始めるのです。
皆が皆、自分の身だしなみを整え戦闘態勢と入っていく様に呆気にとられるアンディ。
とそこに全身を一流ブランドで身に包んだスタイリッシュな女性が出社してくるのでした。
そう、それが編集長であるミランダなのです。
デスクにつき、アンディを一瞥したミランダは「センスがないわね」とアンディを一蹴するのですが、
ミランダに食って掛かる今までの使えない奴らとは毛色が違うその姿勢を見てアンディを採用することにしたのでした。
有名な雑誌に就職したことをボーイフレンドのネイトや友人のリリーたちに祝われるアンディでしたが、
早朝ミランダからの電話で叩き起こされコーヒーを買ってすぐに出社しろと命令されるのです。
悪魔のような上司のミランダの無理難題に東奔西走させられていくアンディの受難の日々が始まったのでした。
プラダを着た悪魔の見所!
ファッション業界の光と闇と、そこで奮闘する若き女性アンディの微笑ましい活躍を描いた本作の魅力は
なんといってもそのファッションのきらびやかさです!
業界に揉まれに揉まれ、どんどんと垢抜けていくアンディの姿からは目が離せません!
どんどんファッショナブルになっていくアンディはまるで「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツが
野暮ったい女性から一流のレディになっていくさまを見ているようにワクワクします。
女性が輝いていく姿ってなんであんなに魅力的なんでしょうかね。
あたかも風雪を耐え抜いた蕾が春を迎え、美しく花開いていくのを見るかのように見るものの心を掴む魔力がありますよね。
童話の「シンデレラ」が悠久の時を越えて語り継がれていく理由もこのあたりにあるのではないでしょうか。
まさにシンデレラストーリーというジャンルが生まれるに至るぐらい人類を魅了する魔力があるのでしょう。
本作はそれが実に現代的に描かれています。
キャリアウーマンとして独り立ちしていく女性の苦悩や輝かしさが朗らかに描写されているのです。
昔はメインに置かれがちだった恋愛要素もこの映画ではある程度抑えられ、
主人公のアンディのサクセスストーリーに主眼が置かれています。
そして悪魔上司のミランダの魅力もたっぷりです!
ひと目見ただけでわかるミランダの有能さと辛辣さのオーラはすごいです(笑)
プロとしてプライベートをも仕事に活用し、常に自分のキャリアや仕事の成果を求めるその姿勢はまさに仕事の鬼!
あんな上司に気に入られればいいけど、切り捨てられた日にはもう終わりですね(笑)
私はミランダの下で働いていける自信は全くありません(笑)
だからその分アンディ頑張れ!と彼女を応援してしまうのです。
そして頑張るアンディの姿を見て私も頑張ろうと勇気をもらえるのでしょう。
本作を見たあなたも明日から仕事の悪魔です!
ここからネタバレ注意!!
相も変わらず野暮ったい服装で出社してくるアンディを小馬鹿にしてくる同僚たちや、
自分の名前もろくに覚えないミランダに振り回されていくアンディ。
ファッション業界に疎いアンディは有名ブランドの名前もわからず、相手を怒らせたりしてしまいます。
終業後もけたたましく鳴る呼び出しの電話にまともに食事を摂ることもままならない日々なのでした。
才女とは思えないミスを連発してしまうアンディ。
同僚たちにもファッション業界への理解の足りなさを指摘されてしまいます。
ある日、マイアミに出張中のミランダから娘の演奏会があるから帰りの飛行機を急いで手配しろと言われます。
しかしその日はハリケーンの影響で全便欠航しているのでした。
アンディは必死に飛行機の手配を試みますが、あえなく全滅してしまいます。
帰ってきたミランダの機嫌は最悪で、アンディは無能扱いされ嫌味を言われまくってしまいます。
ついに耐えきれなくなったアンディはオフィスを飛び出し、ミランダの右腕的存在のナイジェルの元に相談に行きます。
ナイジェルにミランダの愚痴を吐くアンディでしたが、幼少時からこの業界を志していたナイジェルは彼女にこういうのでした。
「嫌ならやめればいい、君の代わりはすぐに見つかる。でも、君はまだなにもしていないじゃないか。」と。
ここで自分の意識の低さ、業界を理解しようとする努力不足を自覚したアンディはナイジェルにファッションの教授を頼みます。
ナイジェルのコーディネートによって見違えるように垢抜けたアンディに驚く同僚たちとミランダ。
洗練された外見に呼応するかのようにアンディの仕事ぶりも洗練されていきます。
テキパキと仕事をこなしていくようになったアンディ。
あるパーティーでアンディは憧れの作家のクリスチャン・トンプソンと知り合うこともできました。
そんなアンディをミランダも徐々に認めていきます。
そしてついにミランダの自宅に「ランウェイ」の見本を届ける大役も言い渡されるのでした。
ミランダの自宅の玄関に「ランウェイ」を置いて帰るだけのシンプルな仕事だったのですが、
ミランダの双子の娘のいたずらによってアンディはミランダの自宅の2階へと上がってしまいます。
そこでアンディは、ミランダとその夫の夫婦喧嘩を目撃してしまうのでした。
勝手に2階に上がって自分の見られたくない部分を見られたミランダはアンディに怒り心頭です。
翌日ミランダはアンディにとても不可能な仕事を突きつけるのでした。
それは、まだ未発売のハリーポッターの新刊を手に入れてこいというものでした。
しかもこれができなければクビだという条件付きです。
街を駆け回りなんとか新刊を手に入れようとするアンディでしたが、それは到底不可能な仕事でした。
あまりの難題に途方に暮れるアンディでしたが、ふと以前パーティーで知り合ったクリスチャン・トンプソンのことを思い出します。
藁にもすがる思いで彼と連絡を取ります。
親切な彼の協力もあり、アンディはなんとかハリーポッターの新刊の現行を手に入れることができたのでした。
これにはミランダもアンディの有能さを認めざるを得ませんでした。
アンディを認めるようになったミランダはパーティーのお供に彼女を選出します。
しかし、そのパーティーの日は恋人のネイトの誕生日パーティーと重なっていたのです。
早く仕事を終わらせたかったアンディでしたが、そのパーティーの出席者を全員記憶していたことで
エミリーやミランダの仕事のフォローをしたりするなど完璧な仕事ぶりを発揮します。
が、結果的に恋人の誕生日パーティーには間に合わず、ネイトとの仲にヒビが入ってしまうのでした。
アンディは完全に信頼し始めたミランダは、パリコレに同行させるアシスタントをエミリーからアンディに変更するのでした。
パリコレに携わることが夢だと公言していたエミリーへの罪悪感を感じながらもアンディはこれを受けます。
恋人との仲や同僚の夢を犠牲にし、どんどんキャリアアップしていくアンディ。
恋人だったネイトはアンディも「プラダを着た悪魔」になってしまったかのようだと感じていました。
ファッション業界で最も権威あるイベントであるパリコレ。
そこでアンディはナイジェルが栄転することを知ります。
世話になった彼がいなくなることを寂しく思いながらも祝福するアンディ。
アンディはその夜、クリスチャン・トンプソンと再会します。
彼といい感じになったアンディは一夜を共にしちゃいます。
そこで彼女はクリスチャンから、ミランダの失脚話が画策されていることを聞きます。
それはフランス版「ランウェイ」の今の編集長をミランダの席に座らせようというものでした。
それを明日のパーティーで電撃的に発表する予定だというのです。
これを知ったアンディはミランダに伝えようとしますが、タイミング悪くパーティーが始まってしまうのでした。
このパーティーでは、ミランダが育てたデザイナーの新事業のパートナーにナイジェルが就任することも発表される予定でした。
しかし、全てはミランダの手のひらの上だったのです。
会長を抱き込んでいたミランダは、ナイジェルが就任予定だったポジションにフランス版「ランウェイ」の編集長を代わりに推薦したのです。
自分のファッションを手がけるというナイジェルの夢を踏みにじったミランダにアンディは怒ります。
そこで、ミランダはアンディにこう言うのです。
「あなたは私に似ているわ。」と。
ミランダも今の自分も許せなくなったアンディは彼女の元を飛び出し、携帯を投げ捨て「ランウェイ」を辞めることを決めるのでした。
アンディはネイトに謝り、仲直りをし、自分の元からの夢であるジャーナリストになるべく大手新聞社の面接を受けます。
そこで彼女は衝撃的な事実を知ります。
ミランダの下で働いていたという経歴を知った新聞社はミランダと連絡をとっていたのです。
そこでミランダから「彼女を雇わないのはバカのすることよ。」と言われていたというではないですか。
見事、夢であったジャーナリストへの夢の第一歩を踏んだアンディ。
晴れ晴れとした表情でNYの街を歩くアンディは、車に乗り込もうとしているミランダと出会います。
一瞬目が合う2人でしたが、ミランダは素っ気なく車に乗り込み走り去っていってしまいます。
そしてその車中、フッと笑みを浮かべるミランダがいたのでした。
―Fin―
プラダを着た悪魔の感想
いやー、アン・ハサウェイかわいいですよねえ。
後半垢抜けてオシャレになっていく彼女も最高なんですが、序盤の野暮ったい彼女も好きです(笑)
幽遊白書のOP曲の「微笑みの爆弾」という曲の歌詞に
「めちゃめちゃ苦しい壁だってふいになぜかぶち壊す勇気とパワ-湧いてくるのは
めちゃくちゃ厳しい人たちが不意にみせた優しさのせいだったりするんだろうね」
という歌詞があるのですが、ミランダみたいな鬼上司がたまにやさしいと逆に怖くなりそうですよね(笑)
ムチしか持ってないような人がたまに与える飴ってめっちゃ甘く感じるんでしょうね。
だからDV夫から離れられなくなるんでしょう(暴論)
まぁ、私はクソザコメンタルなのでミランダレベルの厳しい人だったら秒速でギブアップしてしまうでしょうね(笑)
主に女性からの評価が高い本作ですが、男性が見ても十分楽しい作品ですのでぜひ皆さんも見てみましょう!
明日への活力をもらえるいい映画です!
それではみなさんまたお会いしましょう。