皆様こんにちは、はまさんすーです
今回ご紹介するのは
『天使にラブ・ソングを…』です
①
私は好き度:
オススメ度:
歌は文化の極み度:
(星5つ満点)
はまさんすーから一言
「ウーピー・ゴールドバーグって名前かっこいいよね。」
「天使にラブソングを」は1992年に制作されたアメリカのハートフルコメディ映画です。
この映画はアメリカで6ヶ月を記録するロングランヒットを記録し、大成功を収めました。
監督は「ダーティ・ダンシング」で成功を収めたエミール・アルドリーノ。
主演には「ゴースト/ニューヨークの幻」で助演女優賞を獲得し、実力は女優として地位を固めていたウーピー・ゴールドバーグ!
ウーピー・ゴールドバーグはこの映画の主演したことにより更に名声を高め、世界に知られるようになりました。
翌年には「天使にラブソングを2」が制作されています。
天使にラブ・ソングを……あらすじ
ネバダ州のナイトクラブで歌手をしていたデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、
そのナイトクラブのオーナーでもあり、一帯を縄張りにする大物ギャングのボス、ヴィンスの愛人でもありました。
ヴィンスには元々妻がおり、なかなかその妻と別れず自分と一緒になってくれないヴィンスにデロリスは愛想を尽かし、
別れを決心し、ヴィンスの元を訪れます。
しかし、デロリスがヴィンスの元を訪れたちょうどその時、ヴィンスが人を殺している場面を目撃してしまうのです。
口封じのためにヴィンスたちギャング一行から命を狙われる羽目になってしまったデロリス。
命からがら逃げ延びたデロリスは警察に保護を求めるのでした。
地元の警察もずっと逮捕の機会を狙っていたヴィンスを追い詰める絶好のチャンスにデロリスをなんとか守ろうと画策します。
その策とはデロリスを修道院に預けるというものでした。
流石にヴィンスの魔の手も修道院にまでは届かないだろうとの考えからです。
堅苦しい修道女生活に嫌がるデロリスと、公序良俗に反していそうなデロリスに忌避感を示す修道院長。
嫌がる双方をなんとか警察は説得します。
かくして、デロリスの型破りな修道院生活が始まるのでした。
デロリスは修道女姿に身を包み、禁欲的で規律正しい生活を余儀なくされます。
自由人気質なデロリスはたびたび問題を起こしては修道院長に叱られるのですが、
そんな生活の中、個性的な修道女仲間たちと出会っていくのでした。
ある日、慣れない不自由な生活に嫌気のさしたデロリスは修道院を抜け出し、繁華街の飲み屋へと繰り出してしまいます。
しかし、そこを同僚の修道女たちが後をつけていたのです。
初めて遭遇する盛り場に面食らう彼女たちをデロリスは慌てて連れ返すのですが、院長に見つかり大目玉。
罰としてデロリスはそこの修道院の下手くそ聖歌隊の指揮をやらされる羽目になったのでした。
そうしてデロリスとへたっぴ聖歌隊の痛快な物語が幕を開けたのでした。
天使にラブ・ソングを…の見所
この映画の見所はなんと言っても聖歌隊の素晴らしい歌声です。
最初は聞くに耐えなかった聖歌がデロリスによって見事に生まれ変わっていくさまは圧巻です。
主演のウーピー・ゴールドバーグはこの映画のために歌唱訓練を受け、
バスタブで歌う鼻歌がどんなに気楽だったかわかったわと言っていたそうです。
撮影前には周囲のキャストやスタッフからはウーピーは歌えないと思われていたそうですが、
彼女は見事にこの映画で素晴らしい歌声を披露しました。
あと、登場人物みんな個性的は面々で彼女たちのやり取りを見ているだけで楽しくなってしまいます。
お気楽なシスターがいるかと思えば、引っ込み思案なシスターもいたり、
そんな彼女たちが奏でる見事なアンサンブルは引き込まれること請け合いです。
そしてなんといっても聖歌に使われる楽曲も素晴らしいです。
みなさんもこの映画を通じて歌の持つ素晴らしいパワーを感じ、どこか遠い存在だった修道院や聖歌を身近に感じられることとなるでしょう。
ここからネタバレ注意!!
デロリスが目の当たりにした聖歌隊のクォリティは悲惨なものでした。
全く噛み合っていない歌声にデロリスは頭を抱えてしまいます。
しかし、デロリスは持ち前の明るさとパワー、そしてナイトクラブで培った音楽センスでみるみるうちに彼女たちを鍛え上げていくのです。
今までの厳かだった聖歌を一新し、ゴスペル調になった聖歌はたちまち街で評判となっていくのでした。
今まで閑散としていたミサにもデロリスの聖歌隊みたさに人々が集まってくるようになります。
注目の集まった修道院には寄付も増え、テレビにまで紹介されてしまうのでした。
そしてその噂はローマ法王にまで届き、法王自らデロリスたちの聖歌を聞きにいらっしゃることになります。
突然のビッグニュースに沸き立つ聖歌隊の面々。
デロリスは今までのようにアレンジした聖歌を披露しようと息巻きますが、
修道院長はローマ法王には伝統的な聖歌をお聞かせするべきだと反対し、彼女たちは対立してしまいます。
そんな最中、ついにヴィンスがデロリスの居場所を嗅ぎつけてしまいます。
ローマ法王を迎えるミサ前日にデロリスはヴィンスにさらわれてしまうのでした。
そのどさくさでデロリスとともに引っ込み思案のシスターロバートも一緒に拉致されてしまうのでした。
巻き添えでさらわれてしまったシスターロバートはデロリスの機転によって逃げ出すことに成功します。
修道院に戻ったシスターロバートは詳細を仲間たちに話すのですが、そのことによってデロリスの素性に対する疑いが上がってしまいます。
すべてを知っていた修道院長はやむなく彼女たちにデロリスの素性を明かします。
デロリスの素性にシスターたちは動揺してしまいますが、そこで真っ先に立ち上がったのが引っ込み思案だったシスターロバートだったのです。
「私達を変えてくれたのはデロリスだわ、大切な仲間である彼女を助けるのは今度は私達の番よ」と彼女たちは一丸となります。
修道院みんなでデロリスのいるナイトクラブに突入すると、てんやわんやの大騒ぎ。
大混乱の中、慌てて駆けつけた警察によってヴィンスはあえなく御用となり、デロリスは無事救出されたのでした。
デロリスはみんなに迷惑をかけたことを謝るのですが、対立していた院長含め修道院のみんなはデロリスを温かく受け入れるのでした。
そしてローマ法王の御前式当日。
厳かな空気の中、ローマ法王が見守る前でデロリスたちは伝統的な聖歌を朗々と歌い上げます。
みなが素晴らしい歌声を清聴していた次の瞬間、歌はリズミカルなテンポに切り替わります。
デロリスは伝統的な聖歌を踏襲しつつも新しい聖歌を披露するのでした。
様々な困難を共に乗り越えてきたデロリスを始めシスターたちの一緒に踊りたくなるような素晴らしい歌が響き渡ります。
堂々と歌い上げた彼女たちを街の人々やローマ法王の熱いスタンディングオベーションが包みます。
こうして彼女たちシスターの快進撃は大団円で幕を閉じたのでした。
天使にラブ・ソングを…感想
いやー、歌の力って素敵ですねえ。
この映画を見るまで聖歌は堅苦しいものだと思っていたので、モータウンのような
グルーヴィーなアレンジのなされた聖歌は私にとって衝撃的でした。
合唱の魅力ってなんなんでしょうかね。
学生時分は合唱なんてかったるいと思ってた私なんですが、大人になって合唱曲を聞くと感動してしまうんですよね。
大勢の人間が一つのことを表現しようとするときのエネルギーって素晴らしいですよね。
その美しさの裏には血のにじむような努力や軋轢があるのでしょうが、
人を惹きつけてやまない魅力があります。
当時、教師たちが私達に真面目にやれと怒っていた理由が今になってわかります(笑)
この映画は歌のもつ力、団結の力を学ぶことができ、しかもおもしろいというこりゃ売れるわって作品です。
みなさんもたまには合唱曲を聞いてみてください。
意外と元気をもらえますよ。
それではみなさんまたお会いしましょう!