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『ベスト・キッド』(1984年)

皆様こんにちは、はまさんすーです

今回ご紹介するのは

『ベスト・キッド』(1984年)です

私は好き度:
オススメ度:
鶴の構え度:
(星5つ満点)

はまさんすーから一言

「ワックスかける!ワックスとる!」

「ベスト・キッド」は1984年にアメリカ制作された映画です。

この作品は好評を博し、シリーズが4作も続編が作られています。

また2010年にはウィル・スミスの息子とジャッキー・チェンが出演するリメイク版「ベスト・キッド」が制作されました。

その上、2018年には作中のライバル団体である「コブラ会」をフィーチャーしたドラマ作品が作られたそうです。

監督は「ロッキー」などを手がけたジョン・G・アヴィルドセン。主演はラルフ・マッチオです。

音楽を担当したのがこれまたロッキーの音楽などを手がけたビル・コンティです

そして作中で主人公の師匠となる重要な役どころ「ミヤギ」を演じるのは日系アメリカ人のパット・モリタです。

当初、このミヤギ役には三船敏郎氏がオファーされていたそうなのですが、

彼が断ったためにパット・モリタ氏がキャスティングされた裏話があるそうです。

ガールフレンド役のエリザベス・シューはこの映画で注目され、多くの映画でガールフレンド的な役を演じます。

アメリカドラマの「CSI:科学捜査班」のジュリー・フィンレイ役としてレギュラー出演もしていました。

リメイク版の2010年の「ベスト・キッド」では主人公に教えられる拳法が空手からカンフーに変わっているそうです。

この映画の原題が「Karate Kid」なのでリメイク版は「カンフーキッド」に名前を変えれば良かったのにそのままでいったみたいですね。

あらすじ

母親と二人暮らしのダニエルは、友達の少ない内気な少年でした。

ある時母親の仕事の都合で引っ越すことになりました。

引越し先ではフレディという新しい友人もできて、なんだかうまくやれそうな雰囲気。

そんなフレディの誘いでダニエルはあるパーティーに参加するのでした。

そこでダニエルはアリという少女に一目惚れをしてしまいます。

アリはいいところのお嬢様ですぐにダニエルといい感じになります。

そこに暴走族のリーダー的存在ジョニーがやってきます。

ジョニーはアリの元彼で、アリに未練たっぷりな男だったようで、アリといい感じのダニエルを見て怒髪天です。

ジョニーはダニエルに喧嘩を吹っかけ、ダニエルはボコボコにされてしまいます。

それもそのはず、ジョニーは少年空手選手権のチャンピオンだったのです。

ダニエルは普段フレディに俺、空手やってっから(笑)と豪語していたので、

この体たらくを見たフレディもダニエルに失望し、ダニエルと絶交してしまいます。

まさに泣きっ面に蜂なダニエル。

ダニエルはそこからジョニー率いる不良集団からいぢめられるようになってしまうのです。

そんなダニエルに味方するのは母親と、ダニエルが住むアパートの管理人の日本人のおじいちゃん「ミヤギ」さんだけでした。

そんな生活に我慢の限界となったダニエルはハロウィンパーティーの際にジョニーたちに仕返しをする計画を立てます。

しかし、そんな企みもあっさり露見し、ダニエルはジョニーたちにリンチされてしまうのです。

そこにさっそうと現れたのはミヤギさんです。

朦朧とする意識の中ダニエルが見たのは鮮やかにジョニーたちを撃退するミヤギさんの姿でした。

ミヤギさんに介抱されて目が覚めるダニエル。

聞くと、ミヤギさんはなんと従軍経験もある空手の達人だったのです。

ダニエルは一念発起し、ミヤギさんに空手を教えてくれるよう頼むのでした。

ジョニーたちの所属する道場と話をつけ、決着は2ヶ月後の空手選手権でつけることになります。

晴れてミヤギさんの弟子となったダニエル。

しかし、そこで彼を待っていたのは雑用の日々。

こんな調子でほんとにダニエルは強くなれるのでしょうか?

続く!

 

ベスト・キッドの見どころ!

私がベスト・キッドで一番好きなシーンはやっぱり修行のシーンですね。

なんか最近の記事でも同じようなことを言った気がしますが(汗)

ドランクモンキー 酔拳主演ジャッキーチェン...

「酔拳」の修行シーンとはちょっと違って「ベスト・キッド」の修行はほんとに地味というか

こんなんで強くなるのかよというものなのですが、そういった遠回りがあとで効いてくるっていう構造は純粋に感心しますよね。

また、肉体的な強さだけではなく心の強さや、人生の生き方なども教えてくれるミヤギは理想の師匠の一人でしょう。

世の中にいぢめられっこが虐げられたあと、やり返してスカっとするような作品はたくさんありますが、

この作品は特に日本人好みというか、ただ強いだけじゃ人生はダメなんだぞということを教えてくれる

爽快感とともに教訓も与えてくれるいい作品だと私は思いますね。

空手とは頭とハートでやるものなんだとか、ミヤギさんが教えてくれるものは名言ばっかです。

そして、修行の一つである「ワックスかける、ワックスとる」のシーンは名場面の一つで真似しまくりました。

あと、鶴の構えは絶対みんな真似しますよね(笑)

これらのシーンは必見です!

 

ここからネタバレ注意!!

ミヤギのもとで修行を始めたダニエルさん。

まず最初に彼が指導されたのはなんと車のワックスがけの方法でした。

丁寧に「ワックスかける、ワックスとる」の動きを教えられ、

ダニエルさんは疑問に思いながらもワックスを掛けるのでした。

さぁ次は空手の修行だと思ったダニエルさんでしたが、次にやらされたのは床磨き。

落胆しながらも黙々と床を磨くダニエルさん。

床磨きも終えても次にやらされるのは塀のニス塗り。

そしてそれが終わったら今度は家のペンキ塗りです。

これにはさすがのダニエルさんも我慢の限界です。

律儀にペンキを塗り終えたダニエルさんは、帰ってきたミヤギさんに抗議します。

ダニエルさんは、同じような動きばっかで肩が限界だと言い、もうから手教えてくれないんでしょと拗ねて帰ろうとしてしまいます。

帰ろうとするダニエルさんを優しく呼び止めたミヤギさんは、なんか気功みたいな技でダニエルさんの肩を治療します。

痛くなくなった肩に驚くダニエルさん。

ミヤギさんはダニエルさんに今までの動きを復習させると突然ダニエルさんに殴りかかります。

今までのワックスがけやペンキ塗りの動きでミヤギさんの攻撃を防いでしまうダニエルさん。

ダニエルさん自身もこれにはびっくり。

なんと今までの雑用によってすでにダニエルさんの体には空手を教えられていたのでした。

そこからさらに本格的に空手の型や技を教えられていくダニエルさん。

そして空手だけではなく、人生の生き方、考え方もミヤギさんに教えてもらうのでした。

ダニエルさんの敗北の日から早くも2ヶ月、空手選手権が始まります。

憎きジョニーの所属する「コブラ会」の面々も勢揃いです。

コブラ会の指導者、ジョン・クリースは団体のメンツを守るため汚い手を使ってダニエルさんを叩き潰そうとしてきます。

予選で当たるコブラ会の奴らは反則負けを覚悟でダニエルさんを痛めつけていくのでした。

ダニエルさんは修行の成果を発揮しバッタバッタとコブラ会の奴らを倒していきます。

しかし、準決勝でついにまともに歩けなくなるほど負傷してしまうダニエルさん。

ミヤギさんの治療でなんとか決勝の場にたつことができたのですが、相手はあの因縁の男、ジョニー。

ジョニーは前年度のチャンピオンともあって実力は折り紙付きです。

情け容赦なく叩き潰してやると威嚇してくるジョニー。

会場の誰もが負傷したダニエルの敗北を疑っていませんでした。

ジョニーの猛攻にどんどん追い詰められていくダニエルさん。

圧倒的窮地でダニエルさんが繰り出したのは鶴の型!

片足を上げ、両手を高く掲げたポーズから一撃必殺の技がジョニーにクリーンヒットします!

ダニエルさんは見事ジョニーを撃破したのです!

ダニエルさんとの激闘を通じジョニーも改心したのか、ダニエルさんの優勝をたたえます。

こうしてダニエルさんはミヤギさんと空手を通じ、大人の階段を一歩登ったのでした。

 

ベスト・キッドの感想

王道中の王道ストーリーなのですが、日本人が出てきて、空手を教えて、

いじめられっ子がサクセスしていくっていうのは唯一無二の映画ですよね。

コブラ会の指導者ジョン・クリース役のマーティン・コーヴさんは実際に沖縄空手や拳法の黒帯有段者で剣道の段も持っているらしいです。

コブラ会は憎いヤツラなんですが、衣装はかっこいいですよね(笑)

黒くてちょっとカンフー道着っぽくてちょっと欲しいです(笑)

2018年に作られたドラマ「コブラ会」はこの作品から34年後を描いているらしく、

ダニエルさんやジョニー本人が出演していて、落ちぶれた大人ジョニーが主人公と聞いてちょっと気になっています(笑)

みなさんも車のワックスを掛けるときはこの映画のマネをしながらかけると強くなれるかも?

それでは皆さんまたお会いしましょう!